クロアチア・サッカーニュース 2003年7月〜8月



● 2003年08月31日(日)  移籍情報 No.33 
移籍期限が迫り、クロアチアの選手も色々と話が出ています。
今季はコモからペルージャにレンタル移籍されたはずのFWサーシャ・ビイェラノヴィッチが急遽、セリエBのジェノアに移籍することになりました。セリエCからBへと戻ったジェノアのエンリク・プレチオツィ会長が彼のパスの所有者であり、この先4年間により良い条件を出すことでジェノアに引き連れたことになります。昨季末にいたキエーボも含めて、1年間足らずで4クラブを渡り歩くことになります。
DFのスティエパン・トマスがフェネルバフチェに1年レンタル、3年契約買取オプション付きで移籍することが決定しました。彼のパスはヴィチェンツァが持っているのですが、B落ちした昨季はコモにレンタルしてました。そのコモも同じくB落ち。プレシーズンはコモにいたのですが、フェネルバフチェのクリストフ・ダウム監督が彼の獲得を望み、フェネルバフチェへと引っ張られることになりました。
パナシナイコスを戦力外となった元代表MFダニエル・シャリッチが古巣のリエカに戻ることになりました。1ヶ月以上話し合いは続けられ、海外の移籍を最優先に考えていたのですがオファーはなく、最終的には今季末までの契約でリエカに加入しました。
ディナモ・ザグレブは今季契約延長せずにいたMFマリオ・ユリッチと2年間の再契約をしました。アウトサイドのアタッカーが不足しているだけに左右どちらもこなせるユリッチは大きな戦力となります。
残るは移籍の決まらないミラン・ラパイッチ。現在彼にはスコットランドリーグのダンディー・ユナイテッド(年俸100万ユーロ)、セリエAに戻ってきたレッチェ(年俸60万ユーロ)がオファーを出していると報じられています。

アンドラ戦とベルギー戦を控えるクロアチア代表の追加召集として、ハイドゥク・スプリトのDFマト・ネレトリャックとヴァルテクスのDFイヴァン・レジッチが加えられることになりました。
その一方で、ダリオ・シミッチがベルギー戦の前日が奥さんのイェレナさんの出産予定日とあって、立ち会いたいことからベルギー戦は離脱することを希望しております。
また代表から漏れたアンソニー・シェーリッチは「バリッチ監督はセリエで私の活躍を知らない。セリエAでの私をまだ見たことがないし、代表練習の時にも私がどんなプレーをするタイプか聞いてきた。おそらく全く私のことを判ってないのだろう。そして代表での10分ほどのプレーで結論付けてしまうのは間違っている。彼の行動には失望している。」と批判。出身国であるオーストラリア代表のためにプレーすれば良かったとまで発言しております。 



● 2003年08月30日(土)  UEFAカップにはクロアチアから4チームが出場 No.32 
木曜日にUEFAカップ予備戦が行われ、ハイドゥク・スプリト、ヴァルテクス・ヴァラジディン、カメン・イングラッドの全てのチームが予選を突破しました。
一番苦戦したのがハカ(フィランド)と対戦したハイドゥク。初戦を1-2と落し、ポリュウドで迎えた第2戦目は開始早々9分、ネレトリャックのクロスにラチュニチャが角度のないところから背を向けたままループシュート。これが飛び出したGKの頭上を超えてハイドゥクが先制。しかしこのあとハイドゥクはお粗末なサッカーを見せ、ハカが何度も決定機を作ります。14分、GKスナラが飛び出したところを右側からテレホフが無人のハイドゥクゴールにシュートを放ち、これはストッパーがライン上でクリア。27分にはイナネンのミドルシュートはポストの脇を通過。40分にはGKと一対一になったイナネンが近距離からシュートを放ちますが、GKスナラが反応してパンチング。前半が終わるや観客からは大ブーイングが起きました。後半も同様にハカのペースで試合が進み、64分にはネノネンのシュートはDFに遮られ、69分にはトルケリの決定的な位置でのヘディングシュートは枠の上に。終了間際もイナネンが好位置からシュートを放ちますが、枠の上へ。これでハイドゥクは1-0で勝利し、トータルスコア2-2、アウェーゴール2倍ルールで予選を突破しました。多くの決定機を決められなかったハカに救われたわけですが、2万人近い観客は既に終了前からブーイングの嵐でした。ハカは前試合で得点を決めた2トップのリスティラ(怪我)とポポヴィッチ(飛行機恐怖症)が欠場したことが大きなマイナス面でした。ヴリッチ監督は「素晴らしい相手を退くことが出来た。昨年、ハカはインタートトカップでフルハムに二度とも引き分けているし、今年はリーグ優勝を手にすることになるだろうから」と言い訳をしております。
ヴァルテクスは2000kmをバスで2泊掛けてやってきたレヴァディア(エストニア)と対戦。初戦はアウェーのヴァルテクスが3-1で勝利していることで幾分と楽な立場でこの試合を迎えました。34分にムムレクが左サイドを突破して、カーリッチの頭にピタリとセンタリングを合わせて先制点。58分はムムレクの右CKからクリスティッチがヘディングで決めて2-0。70分にはシャファリッチが35mのロングシュートを決めて3-0。しかし気が抜けたのか、72分・86分とレイタンにゴールを決められて3-2で終了。トータルスコア6-3で勝利しました。
ようやく調子の上がってきたカメン・イングラッドはエトツェラ(ルクセンブルク)と対戦。こちらは5000人の観客を前にゴールショーとなりました。33分のバイシッチのPKを皮切りに、ポポヴィッチ(49,60分)、リシュニッチ(64分)、コバチ(68分)、コプノヴィッチ(82・86分)が得点。トータルスコア9-1で勝利しています。
今日、UEFAカップ一回戦の抽選会が行われまして、ディナモ・ザグレブがMTKブダペスト(ハンガリー)、ハイドゥク・スプリトがグラスホッパー(スイス)、ヴァルテクスがデブレチェン(ハンガリー)、そしてカメン・イングラッドがシャルケ(ドイツ)と対戦することになりました。

水曜日のチャンピオンズリーグ予備戦3回戦では二人のクロアチア代表GKが明暗を分けました。今季からブルージュに移籍したトミスラフ・ブティナは、14年間ブルージュのゴールを守るチームのシンボル的GKダニー・ヴェルリンデン(40歳)の控えに甘んじ一度も公式戦の出場が無かったのですが、ボルシア・ドルトムントとの試合開始1時間半前に先発が告げられます。開始2分、ブティナはバックパスを蹴り戻したのがアモローゾに渡り、シュートを決められてしまいます。しかしメンドーサがシュートを放ち同点に。しかし終了間際にエヴェルソンにヘディングシュートを決められ1-2、トータルスコア3-3で延長戦に入ります。ブルージュは延長で1人退場しながら守り切り、PK戦へ。ブティナはアモローゾとベルグドルモのシュートを防いだことでブルージュが勝利、ブティナは一躍チームのヒーローとなりました。
一方でシャフタール・ドネツクのスティペ・プレティコサは悲劇の日となりました。1-0と初戦はホームで勝っていたのですが、アシュベティアに前半に2点叩き込まれてロコモティブ・モスクワが逆転。シャフタールは71分にレワンドウスキが得点してアドバンテージを得ますが、87分にPKを与えてしまい、イグナシェヴィッチのシュートに反応してボールに触れたもののネットを揺さぶり、トータルスコア3-2で敗れてしまいました。

フルハムがモナコのダド・プルショの獲得を狙っていることを仏レキップ紙が報じています。移籍金は150万ユーロとされていますが、FWノンダが先のPSJ戦で重傷を追い、これは実現しないとされています。モナコは獲得を考えていたエウベルをリヨンにさらわれ、モリエンテスにも断られたのですが、バラバンの獲得も考えていることが報じられています。しかしこれも実現性が低いようです。



● 2003年08月28日(木)  ディナモ・ザグレブ、ディナモ・キエフに屈する No.31 
昨日、チャンピオンズリーグ予備戦ディナモ・ザグレブ対ディナモ・キエフの第2戦がザグレブのマクシミール・スタジアムで行われまして、ザグレブは0-2で敗北。トータルスコア1-5でキエフが本選へとコマを進めました。
ザグレブはミトゥが警告のために欠場、また先のスラヴェン・ベルーポ戦で負傷したミヤトヴィッチ、トミッチ、ミキッチは一時出場が危ぶまれたものの、集中的なセラピーで間に合いました。一方、キエフは怪我のグシン、ペーフ、ゴロヴコが帯同しておりません。
主審は先のイングランドvs.クロアチア戦で笛を吹いたデンマークのラルセンという巡り合わせ。試合前にはアルペンの女王ヤニッツァ・コステリッチがグラウンドの中央で挨拶をするという一幕がありました。前の試合が1-3と敗れているため、ザグレブは点を奪われないよう注意しながらサポーターと観客の大声援に押されて攻撃を仕掛けていきます。キエフはレコをクラニチャールのマンマークに付け、また前線にボールが届くと2人3人と素早く寄せ、ボールを奪うと速いカウンター攻撃を狙います。ザグレブの選手は頻繁に倒れますが、ラルセンはシュミレーションとして笛を吹かず、次第にボールコントロールに優れたキエフがゲームを支配するようになりました。12分にネスマチニーが左側からクロス、アギッチとGKヨジッチが見合ったところでシャツキフがヘディングシュートを放ちますが枠の外へ。15分にもシャツキフが左足でシュートを放つもわずかに枠の外へそれます。23分、ダ・シルバがペナルティエリア外からシュートを放つも枠の外へ。ディナモの最大のチャンスは36分、ダ・シルバが左サイドでボールを受けると宙に浮かしてからフェドロフをかわしてボレーシュート。しかしこれにはショフコフスキーが好セーブを見せてCKへと逃れられます。38分にリンコンのヘディングシュートは枠の左へ。前半は0-0で終わりました。
後半に入り直ぐ、右サイドからグセフがフェイントを掛けてドルピッチを惑わしてから、左足でシュート、これをヨジッチが弾いたところをシャツキフが詰めてキエフが先制します。グセフのプレーはまさしく昨日のシュート練習でやっていたプレーでした。57分に右足首を痛めながら出場して満足に走れなかったトミッチを代えてポルドルガチュを入れるも大勢は変わらず。52分、58分とクラニチャールかミドルシュートを放ちますが、一本は枠の外に、もう一本はショフコフスキーに止められます。その後もクラニチャールのクロスからダ・シルバがヘディングするもショフコフスキーがセーブ。62分、ギオアネがカウンターからレコに決定的なラストパスを送りますが、レコはGKヨジッチの正面に蹴り込みました。70分、ビアルケヴィッチの左CKにリンコンがヘディングで決めて更にキエフがリードを広げたことで試合を完全に決定付け、0-2でザグレブが敗れてしまいました。
試合後、ザグレブのユルチェヴィッチ監督は「より強い相手に負けたというわけで、本選出場を決めたキエフを祝福するよりほかはない。一得点も奪えず結果も残せなかったことは、魂のこもった応援で90分間励まし続けてくれた観客に悪かったと思っている。残念ながらこれが現実だ。我々には将来に向けての良い学校だったと考えている」とコメント。またキエフのミハイリチェンコ監督は「話し合ったことを全て実行に移してくれた選手達に感謝している。もしかしたらザグレブがもっとプレーを上げてくると思ったが、我々は速いカウンターで危険な状況を作り、2度のゴールを決めた。結果は全く現実的だと思う」とコメントしています。また生まれ育ったザグレブ、そしてマクシミールにキエフの一員として戻ってきたイェルコ・レコは「ディナモ・ザグレブは闘ったし、チャレンジしてきた。しかしながら、私達キエフを越えることは出来なかった。マクシミールの観客達と良い関係を残せたことは嬉しく思う。(交替してピッチを去る時に)サポーター達が私の名前をコールしてくれたことは本当に喜んでいる」とコメントしています。

ディナモ・ザグレブ 0-2 ディナモ・キエフ(トータルスコア:1-5)
マクシミール・スタジアム、観客25,000人
得点:46分 0-1 シャツキフ、70分 0-2 リンコン
ディナモ・ザグレブ(3-4-1-2):ヨジッチ - セドロスキ、ミヤトヴィッチ、ドルピッチ - ミキッチ、ムイチン、アギッチ、トミッチ(57分ポルドルガチュ) - クラニチャール - バルトロヴィッチ(71分シュトロク)、ダ・シルバ(83分ザホラ
ディナモ・キエフ(4-4-2): ショフコフスキー - ネスマチニー、ガヴランチッチ(83分オニシチェンコ)、フェドロフ、グセフ - レコ(87分サブリッチ)、ギオアネ、ドミトルリン、リンコン(71分ハツケヴィッチ) - シャツキフ、ビアルケヴィチ
黄紙:アギッチ(5分)、ガヴランチッチ(40分) 



● 2003年08月28日(木)  アンドラ戦・ベルギー戦のクロアチア代表メンバー No.30 
水曜日にオットー・バリッチ監督が欧州選手権予選の対アンドラ(9/6)、ベルギー(9/10)の代表メンバー20名を発表しました。約1年ぶりに今季はシュツットガルトで活躍を見せているユーリツァ・ヴラニェシュが復帰しております。ヴラニェシュは「イングランドとの試合でも仮の召集が届き、率直に言うとイングランドに行ける事を楽しみにしていた。しかし今となって召集を受けて、普通に私は喜んでいる。代表でのプレーは大きな名誉だし、現在のプレーで代表に値することを証明している。試合で貢献し、ポルトガルへの道に近付くことを希望している。」とコメントしています。これに国内メンバー2人(クルパンかブーレ、アギッチが有力)が加わる予定であります。
GK:
スティペ・プレティコサ(シャフタール)
トミスラフ・ブティナ(ブルージュ)
DF:
ダリオ・シミッチ(ミラン)
ロベルト・コバチ(バイエルン)
イゴール・トゥドール(ユベントス)
スティエパン・トマス(コモ)
マリオ・トキッチ(グラーツァAK)
ヨシップ・シムニッチ(ヘルタ・ベルリン)
ボリス・ジヴコヴィッチ(ポーツマス)
MF:
ダリヨ・スルナ(シャフタール)
ジョバンニ・ロッソ(マッカビ・ハイファ)
ニコ・コバチ(ヘルタ・ベルリン)
イェルコ・レコ(ディナモ・キエフ)
ミラン・ラパイッチ(無所属)
ユーリツァ・ヴラニェシュ(シュツットガルト)
マルコ・バビッチ(レバークーゼン)
FW:
イヴィツァ・オリッチ(CSKAモスクワ)
ダド・プルショ(モナコ)
マリヨ・マリッチ(ケルンテン)
イヴィツァ・モルナル(アンデルレヒト)


以前、ラパイッチがボローニャに移籍が決まったと書きましたが、結局は合意に至らなかったようです。既にイタリアは諦めたのか、現在は4節を終って無得点と得点力不足に悩むヘルタ・ベルリンが有力とされています。移籍期限が8月末日のため交渉に急ぐことになりそうです。



● 2003年08月26日(火)  クロアチアリーグ第5節残り No.29 
日曜日にクロアチアリーグ5節の残る唯一の試合、リエカvs.ザダールが行われました。リエカは20分にアルバニア代表のシュケンビからパスを受けたサマルジッチがペナルティエリアで倒されてPK。それをU-21代表FWクリッチが決めてリエカが先制。52分にはサマルジッチがロングボールを受けて反転シュートし、リエカが追加点。63分にはミリンのハンドによるPKで再びクリッチが決めて3-0。67分は途中交替のヴィドヴィッチが最初のボールタッチでシュートを決めて4-0。その後はザダールのグデリが78分にPK、86分に追加点を決めて追い上げたものの、4-2でリエカが勝利しました。

RIJEKA - ZADAR 4-2
20' 1-0 Klic (PK)
52' 2-0 Samardzic 
63' 3-0 Klic (PK) 
67' 4-0 Vidovic
78' 4-1 Gudelj (PK)
86' 4-2 Gudelj 

順位は以下のようです。
1位…ディナモ(勝点12,-1試合)、2位…ハイドゥク(12)、3位…オシエク(9)、4位…ザグレブ(8)、5位…インケル(7)、6位…チバリア(7)、7位…リエカ(5,-1試合)、8位…ヴァルテクス(5)、9位…マルソニア(5)、10位…スラベン・ベルーポ(4)、11位…ザダール(4)、12位…カメン・イングラッド(3)

また得点ランクは
1位…5得点 リュボイェヴィッチ(オシエク)、グデリ(ザダール
2位…4得点 ラリッチ(インケル)、シュペハール(オシエク)、クルパン(ハイドゥク)
アシストでは
1位…4アシスト ミトゥ(ディナモ)、クラニチャール(ディナモ)
2位…3アシスト ペトロヴィッチ(マルソニア)
となっています。

次節はディナモvs.ハイドゥクのクロアチア・ダービーが控えております。 



● 2003年08月24日(日)  クロアチアリーグ第5節 No.28 
クロアチアリーグ第5節が土曜日に5試合行われました。
首位のディナモ・ザグレブは敵地スラヴェン・ベルーポと対戦。最初10分はベルーポの動きが良かったものの、あとはディナモ・ペースで試合は進みます。31分、左側でロングボールを受けたクラニチャールが内へと折り返し、これをバルトロヴィッチが決めてディナモが先制。しかしクラニチャールがボールを受ける前からペナルティエリアでベルーポの主将ボシュニャクが倒れてボールを外に出すよう要求していました。U-21イングランド戦では同様のプレーに抗議をしていたクラニチャールだったのですが、バツが悪いことに今回は抗議される立場に立たされます。本人は気付かなかったと言い訳しましたが、観客は怒りを見せ、彼がボールを触る度にブーイングをしました。その後はお互いFKやCKから決定機を迎えますが、両GKの好セーブと枠に当るなどの幸運(不運)が重なり、1-0でディナモが勝利、全勝を守っております。

ハイドゥク・スプリトは未だ調子の上がらないヴァルテクス・ヴァラジディンと対戦。ヴァルテクスは司令塔ムムレクが前節のレッドカードで出場停止。ハイドゥクは新システム4-4-2を再び試しました。26分、ブーレとプラリヤのパス交換で相手守備陣を突破し、最後はルカビナのスルーパスを受けたクルパンがGKヴァシーリを見極めて右にシュートを蹴り込んでハイドゥクが先制。ヴァルテクスは55分はムヤノヴィッチが斜めから良いシュートを放つも、GKスナラが好セーブ。75分にヴァルテクスのDFクリスティッチがレッドカードを喰らってからはハイドゥクが何度も好機を迎え、90分にクルパンからのクロスに新加入のFWラチュキが得点してハイドゥクが2-0と勝利しました。

プロシネツキが主将のNKザグレブはチバリア・ヴィンコヴチと対戦。私はこの試合を観戦してきました。開始2分にペナルティエリア左でファウルを得たザグレブは、プロシネツキは角度の無いところから直接FKを狙い、これがチバリアDFイヴェリの頭に当ってそのままネットに入りザグレブか先制。お互いDF陣が不安定で何度も決定機を迎えますが、35度を超える暑さからかフィニッシュに冷静を欠きます。とりわけザグレブのジャロヴィッチは3度に渡りGKとの一対一を外し、またロヴレクも枠を何度も外します。自分の後ろでパスミスばかりする選手達にプロシネツキもいらつき始めてましたが、彼がボールを持つと息がボールに吹き込まれるところはさすがです。後半はチバリアが攻め込むも、U-21代表DFイェシェを中心によく守り、72分にムイジャのロングボールにジャロヴィッチが頭で落し、中央のロヴレクが右足でシュートを決めて2-0とザグレブが勝利を決めました。

オシエクはホームにてマルソニアと対戦。この試合ではリュボイェヴィッチ目当てでVIP席にはバイエルンとロシアのクラブ関係者が見に来ていたとのこと。またツビタノヴィッチと共にミルコ・クロコップも客席におりました。16分にマルソニアがペトロヴィッチからボールを受けたユカンがゴールを決めて先制。後半はオシエクがプレーに安定性を見せ、76分に右サイドからのミリコヴィッチのセンタリングにリュボイェヴィッチがヘディングで落して、これをシュペハールが決めて同点。しかしこれがオフサイドだとしてマルソニアのMFバリシッチが抗議してシュペハールと殴り合って両者退場。89分、U-21代表プラニッチが左サイドを突破し、リュボイェヴィッチに。これを決めてオシエクが最後の最後で逆転勝利を収めました。
カメン・イングラッドは好調インケルと対戦。レンデュリッチ、コバチ、ゼキッチのゴールで3-1とインケルに勝利し、今季初の勝ち点を入れております。
残るリエカvs.ザダールは日曜日に行われます。

SLAVEN BELUPO - DINAMO 0-1
31' 0-1 Bartolovic

ZAGREB - CIBALIA 2-0 
2' 1-0 Prosineski
70' 2-0 Lovrek

OSIJEK - MARSONIA 2-1
16' 0-1 Jukan
76' 1-1 Spehar
89' 2-1 Ljubojevic

KAMEN INGRAD - INKER 3-1
21' 1-0 Rendulic
26' 2-0 Kovac
41' 2-1 Karabogdan
74' 3-1 Zekic

HAJDUK - VARTEKS 2-0
26' 1-0 Krpan
90' 2-0 Racki


移籍のニュースを幾つか。
所属クラブ無しだったミラン・ラパイッチがようやく移籍先が決まりそうです。クラブはボローニャ、1年契約を結ぶことになると報じられてます。最近では年俸35万ユーロでウディネーゼ、100万ユーロでポーツマス、40万ユーロでヴァリャドリッドがオファーを出したましたが、いずれも断っておりました。
またクロトーネ所属のMFイヴァン・ユリッチがカターニャかシエーナに移籍が濃厚、FWイゴール・ブダンがパレルモから一年レンタルでアタランタに移籍が決まりそうです。
あとパルマからの移籍の可能性を口にしていたMFアンソニー・シェーリッチですが、彼を獲得に動いていたクラブはラツィオでした。マンチーニ監督から誘いの電話があり、パルマのタンツィ会長とも話し合いをしたのですが、パルマのプランデッリ監督が頑なに拒否。レンタル料150万ユーロ、またオプションでの完全移籍料450万ユーロという好オファーで、本人も既に引越しの準備をしていたのですが流れてしまったとのことです。
スラヴェン・ベルーポのFWミリェンコ・コヴァチッチがイスラエルのハポエル・ペタフ・ティクバに移籍、一年契約を結びました。高速FWとして知られる彼は、ディナモを経てからイタリアのブレシアでプレー。しかし僧侶になるという理由で現役を引退し、周囲を驚かしました。2000年に現役復帰し、ブルヴォベツを経てベルーポで2年間プレーをしておりました。年俸は12万ユーロ、同様の移籍金がベルーポに入るとのことです。コヴァチッチは昨日の練習試合で早速得点を決めております。
あとディナモ・ザグレブのMFトミスラフ・ゴンジッチはディナモとの契約終了と共に、古巣であるインケルへと完全移籍しました。ここ2シーズンはレンタル先のザダールでレギュラーとしてプレー。膝の怪我が治り次第、インケルでの出番を迎えることになりそうです。 


● 2003年08月23日(土)  お宝はヤニッツァ・コステリッチへ No.27 
昨年のソルトレイク五輪では金メダル3個・銀メダル1個を手にしたアルペンスキーの女王ヤニッツァ・コステリッチが「ベッカムが着たイングランドのユニフォームが欲しい。誰か持って帰ってきて!」とのリクエストに応え、クロアチア代表の主将ボリス・ジヴコヴィッチが彼女と約束、きちんとベッカムのユニフォームを持ち帰ってきました。これに素顔は超ミーハーだった(?)ヤニッツァは「どれだけハッピーか言い表せないわ! ジヴコヴィッチも今から私のアイドルだわ!」と喜んでいます。ジヴコヴィッチは試合前のトンネルでベッカムに「我々の最高のスポーツ選手が貴方のドレスを欲しがってます。五輪のアルペン競技で4つのメダルを制覇したヤニッツァ・コステリッチは貴方の大ファンなんですよ」と説明、ベッカムは「ノー・プロブレム!」と返答し、試合後にきちんと渡せる準備をしていたとのこと。アンドラ、ベルギー戦を前にしたザグレブ召集時にヤニッツァの手にユニフォームが渡るようです。ヤニッツァはジブコヴィッチへの御礼に彼女のスキーウェアを準備しているという話です。

イングランドU-21代表vs.クロアチアU-21代表でクラニチャールを殴って退場となったジャーメイン・ペナントが、殴った理由にクラニチャールが「黒んぼ野郎」と人種差別発言をしたとイギリスのサン紙が書き立てました。しかし情報源はペナントの友人から、そしてサン紙は信憑性の低いタブロイド紙。これを受けてクラニチャールは「僕はちゃんとした育ちを受けたし、人種差別で人を侮辱することは決してしない。選手が一人怪我で倒れていてボールを外に出す必要があるというのに、フェアじゃないと彼に注意した。そしたら殴り返してきたんだ。今度、ツビタノヴィッチに時間があったらクロコップからどんな技を教えて貰ったかレクチャーして欲しいよ。」と最後は冗談で返しております。

イングランド戦の出来を名指しで批判されてしまったアンソニー・シェーリッチですが、「監督は私に直接何も言って来なかったし、なぜ彼が怒っているのかコメントしようがない。監督のコメントには驚いているし、2試合で20分ちょっとしか代表でプレーしてないのし、何かを残せというのは難しい話だ。しかしイングランド戦では唯一の得点に繋がるセンタリングをしたわけで、それが良い成果だと思っているんだが」とバリッチに対して不可思議に感じるコメントを残しています。今季はパスのあるパルマに戻ったた彼ですが、近日中に更に大きいクラブに移籍する可能性があるようです。

今季ベンフィカでレギュラーを獲得していたFWトミラスフ・ショコタがボアビスタ戦で左膝の靭帯を負傷。手術はしなくてよいものの一ヶ月間チームを離脱することになりました。国内でも代表待望論が上がっておりバリッチ監督も関心を示した時だけに、またして怪我とは残念です。ただ怪我の状況は回復の方向に向かっており、目処がつき次第、カマーチョ監督は彼を起用するとのことです。

所属クラブ無しの状態でイングランド戦にも出場したミラン・ラパイッチですが、移籍先が決まらないことに今となって心配しているようです。オファーはあるものの、どれもプラス面に代りにマイナス面があって選り好みをしているうちに全てが流れてしまっています。本人も妥協はしなくてはならない、この先8日間のうちには何処かと契約を結ばなくてはならないと語り始めました。イタリアのクラブしか本人は考えておらず、最新の情報ではセリエBに特別昇格したフィオレンティーナが興味を示しているとのことです。
イングランド戦ではマンチェスター・ユナイテッド、セルティック、トッテナム、チェルシーがイェルコ・レコに関心を示して視察していたと伝えられてます。
あとアストン・ヴィラのボシュコ・バラバンですが、来週中にもスポルティング・リスボンに移籍する可能性があるようです。アストン・ヴィラは反対することなく、スポルティングは3年契約を提示。ただバラバンの高額な年俸だけが問題となっているようです。

NKザグレブのFWラドミール・ジャロヴィッチがセルビア・モンテネグロU-21代表として先のウェールズ戦に63分から途中交替出場。83分にシュートを放ちましたが、わずか数cmバーの上だったとのこと。試合は3-0で勝利、ペトロヴィッチ監督も彼の出来には満足しており、今後のU-21欧州選手権予選には召集を続けるようです。ジャロヴィッチ本人も手応えを感じており、いずれはA代表召集を期待しているとコメントを残しています。 


● 2003年08月21日(木)  イングランドvs.クロアチア No.26 
水曜日にイスプイッチのポートマン・ロードでイングランド代表vs.クロアチア代表の試合が行われました。
クロアチアはプルショ、マリッチ兄に続き、トゥドールが怪我から完全に回復していないことから欠場。トマスは前日に高熱を出しましたが試合には間に合いました。一方、イングランドはハーグリーブス、キャンベル、ウッドゲイトが怪我のために欠場です。
クロアチアのスタメンは3-5-2。GKプレティコサ、左STシムニッチ、右STトマス、スイーパーでコバチ弟。中盤が右MFシミッチ、左MFジヴコヴィッチ、中央底にコバチ兄でその前列左がラパイッチ、右がレコ。ツートップはオリッチとマリッチ弟。4-4-2のイングランドはGKジェームズ、DFが左からコール、テリー、ファーディナンド、ネビル弟。中盤はボランチがバットで右ベッカム、左ジェラード、中央にスコールズ。ツートップはヘスキーとオーウェンです。
イングランドはベッカムが右から起点となりサイド攻撃を展開。9分のベッカムの右クロスをクリアしようとしたシムニッチが不用意に上げた右手にボールをぶつけてしまいPKを進呈。プレティコサは方向を読んだものの、ベッカムのシュートは左にしっかりと蹴り込まれイングランドが先制。しかしこれから前半終了まではクロアチアが主導権を握ります。とりわけ、ジェラードが内へ絞る分、クロアチアは右サイドから良い形を作ります。15分、ジヴコヴィッチがクロスを上げ、これにマリッチがヘディングシュート。ボールはテリーの手に当りましたが、主審ラルセンはハンドを見逃します。23分、オリッチが右サイドから理想的なクロスを上げますが、フリーのラパイッチはヘディングシュートをバーの上へ。30分にはラパイッチの右CKにコバチ兄がボールをヘディングで捕えるものもこれもバーの上に。前半最後の10分はとりわけクロアチアのペースでした。36分にコバチ弟がヘディングでオリッチに落すものの、シュートを決められず。37分にはシミッチの右クロスからマリッチがヘディングするも、GKジェームズが足でクリア。その直後にはベッカムの不用意なバックパスをオリッチが奪うものの、GKジェームズを交わせずシュートもぶつけてしまいます。41分にラパイッチのショートコーナーからのクロスにマリッチがヘディングシュートするもこれまたバーは上に。前半最後にはオリッチが25mの強烈なミドルシュートを放ちますが、ジェームズがパンチングします。
後半開始から、身体が重いラパイッチに代えてバビッチ、右MFとしては攻撃に難のあるシミッチに代えてスルナを投入しますが、この二人の出来の悪さが目立ってしまいました。一方でマリッチに代ったモルナルは力強さと存在感を出しました。後半入って直ぐに右サイドのDF裏を狙ったオリッチにスルーパスが出ますが、シュートに急いでしまい失敗。これまで守勢だったイングランドは51分、ベッカムの右クロスにゴール前でフリーとなったオーウェンがヘディングシュートを決めて2点目。非効率的なクロアチアに対して、効率的で効果的なイングランドの2得点は重く圧し掛かります。60分にイングランドは一気に5選手を交替。これまでのベッカム&ジェラードの放り込みサッカーからヘスキーをワントップとした4-5-1に形を変え、ジョー・コール、ランパード(彼はバットの怪我で27分に登場)、ダイアーらが短いパスとスピードあるドリブルでクロアチアを切り崩しに掛かります。65分にコールの放ったシュートはわずかポストの右へ逸れました。クロアチアはレコに代ったロッソが丁寧なボール扱いから左右へと配球しますが、前線が簡単にボールを奪われてしまいます。その中でも、72分にオリッチのヘディングの落しからペナルティエリアへと飛び込んだモルナルがシュート体勢に入るも、2人のDFに挟まれてシュートに失敗。しかし77分、シェーリッチのパスにオリッチがシュートし、GKロビンソンが弾いたところをモルナルが押し込んで2-1と差を縮めます。しかし80分には速い縦への攻撃からダイアーのお膳立てでランパードが正確で強烈なミドルシュートをゴール右上に突き刺して3-1とリードを広げて勝負ありでした。
試合後、クロアチアのバリッチ監督は「これは不必要な敗戦だった。愚かなミス以外全ての面ではイングランドより良かったのだから。一人の非常に良い選手(シムニッチ)が不注意でPKを与えてしまったのは残念だ。その後はプレーに戻ることに成功し、我々の方が良かったし、多くのチャンスもあった。後半の最初のうちまでに少なくともイングランドに追い付けたのに、犯してはならないゴールをまた奪われてしまった。またミスだ。背の低いオーウェンが我々の高身長の選手よりも高かったなんてね。このゴールでイングランドが楽になった。多くの選手の交替でリズムを失ってしまい、最後の30分はより弱いチームになってしまった。前半のメンバーに今回怪我で欠場のプルショを加えたのが、アンドラとベルギー戦での骨格となると見ている。もちろん、後半に良いプレーでアピールしたロッソとモルナルもだ。残念ながらこの試合ではシェーリッチとスルナ、バビッチに失望させられた。このようならばプレーは許されない。」とコメント。イングランドのエリクソン監督は「大事なゴールを決め、良い形で始まった。その後は幾分と悪くなり、前線と最終列のラインが広がって質の低いロングボールを蹴りすぎてしまった。後半はよりコレクティブにプレーでき、良いサッカーが出来た。」とコメントしています。
結果は1-3とはいえ悲観的になる内容ではなく、むしろ良い教訓になったと思います。ここ最近はクロアチアは強国と親善試合を組めずにいただけに尚更です。9月に対決を控えるベルギーはホームで1-1のドロー。トゥドールとラパイッチ、プルショが本調子に戻り、攻撃のバリエーションが増えれば勝算は見込めることと思います。

[試合結果]
イングランド 3-1 クロアチア
ポートマン・ロード(イスプウィッチロンドン)、観客33000人
得点: 1-0 ベッカム(10分-PK)、2-0 オーウェン(51分)、2-1 モルナル(77分)、3-1 ランパード(80分)
イングランド(4-4-2):GK ジェームズ(46分ロビンソン)−DF コール(60分アップソン)、ファーディナンド(60分ブリッジ)、P.ネヴィル(82分ミルズ)、テリー−MF ベッカム(60分J.コール)、バット(27分ランパード)、ジェラード(82分マーフィー)、スコールズ(60分ダイアー)−FW へスキー(76分ビーティー)、オーウェン(60分シンクレア) 
クロアチア(3-5-2):GK プレティコサ(70分ブティナ)−DF R.コヴァッチ、シムニッチ、トマス−MF シミッチ(46分スルナ)、ジヴコヴィッチ(73分シェリッチ)、N.コヴァッチ(73分アギッチ)、レコ(60分ロッソ)、ラパイッチ(46分バビッチ)−FW M.マリッチ(46分モルナル)、オリッチ 
黄紙: N.コバチ(11分)、R.コバチ(63分)、ジェラード(68分) 



● 2003年08月20日(水)  クロアチアU-21、イングランドU-21に快勝 No.25 
火曜日にウェストハムの本拠地アップトン・パークでイングランドU-21代表vs.クロアチアU-21代表が行われました。
クロアチアはスルナ、バビッチがA代表、ペトリッチが怪我、ルビールはチーム側が放出に応じず、シャファリッチは月曜にリーグ戦が合ったため代表見送り。ノヴォセラッツ監督は「4,5人の重要な選手がいないとなると、全く違う事件になるのは当たり前だ。しかし、それは他の選手にとってチャンスである。私が最も心配するのはGKとアタッカー陣が自分のチームで継続的に試合に出てないことだ」とコメント。一方イングランドU-21監督のデビット・プラットは「クロアチアとの試合は我々がどのレベルにあるのか見る良い機会だ」とコメントしています。
開始6分に地元ウェストハムのエースストライカーであるデフォーがGKと一対一を迎えますが、これを失敗したのがイングランドの不運の始まりでした。12分に左サイドからツァレヴィッチが二人をかわして、右に駆け込んできたリュヴォイェヴィッチにアーリークロスを入れ、これを胸トラップから倒れ込みながら右足で斜めに叩き込んでクロアチアが先制。15分にイングランドはペナントが数メートルの距離からシュートを放つも、GKヴラニッチが好反応。ヴラニッチは所属チバリアでは控えなのですが、彼がこの試合で好セーブを連発します。その後、クラニチャールがペナルティエリア左外からFK、これが枠の角に当ります。この5分後もクラニチャールがミドルシュートを放つがバーの上に。26分にジェファーズがヘディングの折り返しに触れてシュートを狙いますが、GKヴラニッチがセーブします。32分にはツァレヴィッチが自陣でボールを奪われ、ジェファーズがシュートしますがこれもヴラニッチがセーブ。このあとカウンターからリュヴォイェヴィッチが二度に渡りシュートしますが、これは止められます。38分、デフォーがジェファーズの絶妙のパスを貰ってシュートを入れますが、これはオフサイドの判定(スローで見ると微妙ですが)。前半最後にはクラニチャールがミドルを放ちますが、数十センチ左へ。前半はクロアチアの1-0で折り返します。
後半に入り、イングランドがプレッシャーを強くしますが、次第にクロアチアが中盤を支配。とりわけ左のプラニッチ、右のブリャトのオシエク・コンビが両サイドを何度も突破して好クロスを上げます。53分、ツァレヴィッチの右CKのボールがGK前の混戦に落ち、これをリュヴォイェヴィッチが反応して蹴り込んで2-0。55分にはイェシェがハーフライン手前からFKをイングランド・ゴールに向かって思いっきり蹴り込み、ウォルバーハンプトンの正GKでもあるマレーは後ずさりして何とかクリア。60分、ドルピッチが倒れているの無視してプレーを続行、最後はシュートまで放ったことに抗議したクラニチャールをペナントが殴って退場。更に状況は楽になり、空中戦に強いコールを投入してイングランドが多少押した場面がありましたが、クロアチアがボールを回し、終了間際にはペナルティエリアでリュボイェヴィッチがヒールパスでボールを残し、それに突っ込んだプラニッチが芸術的なループシュート。3-0という素晴らしい結果を残しました。
[試合結果]
イングランドU-21 0-3 クロアチアU-21
アップトン・パーク(ロンドン)、観客6000人
得点: 0-1 リュヴォイェヴィッチ(12分)、0-2 リュヴォイェヴィッチ(53分)、0-3 プラニッチ(90分)
イングランドU-21(4-4-2):GKマレー−DFジョンソン、クラーク(73分ジャギエルカ)、パーナビー、コンツェスキー−MFペナント、プルートン、ジェナス、バーリー(46分シドウェル)−FWジェファーズ(70分コール)、デフォー
クロアチアU-21(3-4-1-2):GKヴラニッチ−DFドルピッチ、ルチッチ、イェシェ−MFブリャト、トミッチ、ツァレヴィッチ、プラニッチ−クラニチャール−FWリュヴォイェヴィッチ、クリッチ(51分ザホラ)
黄紙: プルートン(56分)、ブリャト(67分)
赤紙: ペナント(61分)

この試合で2ゴールを決めたゴラン・リュヴォイェヴィッチですが、試合を前にしてオシエクのマルシッチ会長が彼をバイエルン・ミュンヘンに売却することが決まったと述べました。ウィンターブレーク中には移籍することになるそうで、移籍金は約200万ユーロとなるそうです。 



● 2003年08月19日(火)  クロアチアリーグ第4節残り No.24 
月曜日に行われたクロアチアリーグ第4節の残り2試合から。
まだ未勝利のザダールは、同じく未勝利それも全試合敗戦中のカメン・イングラッドと対戦。前半終了間際にカメン・イングラッドがレンドゥリッチの左からペナルティエリアへの放り込みにポポヴィッチが繋ぎ、ゼキッチがヘディングで先制ゴール。しかし後半49分にスラッチの縦パスに走り込んだグデリが叩き込んでザダールが同点。60分にも左サイドを突破したユリェヴィッチがセンタリングし、これにグデリが逆転ゴールを決めてザダールが2-1と初勝利しました。
こちらもリーグ未勝利のヴァルテクスは、ベセク監督に謝罪したFWベルディン・カーリッチが先発出場。前半は暑さから冴えない試合内容でしたが、カステルの怪我で44分から途中出場したヤンチェフスキがヴァルテクスのリズムを変えます。49分、センターラインからドリブルで突破したヤンチェフスキが正確なシュートを決めて1-0。また77分にはヨリッチが右サイドを完全に破り、左から走りこんできたカーリッチにラストパス。これを決めて2-0と勝利しました。

ZADAR - KAMEN INGRAD 2-1
45' 0-1 Zekic
50' 1-1 Gudelj 
61' 2-1 Gudelj 

VARTEKS - SLAVEN BELUPO 2-0
49' 1-0 Jancevski 
77' 2-0 Karic

順位は以下のようです。
1位…ディナモ(勝点9,-1試合)、2位…ハイドゥク(9)、3位…インケル(7)、4位…チバリア(7)、5位…オシエク(6)、6位…ザグレブ(5)、7位…ヴァルテクス(5)、8位…マルソニア(5)、9位…スラベン・ベルーポ(4)、10位…ザダール(4)、11位…リエカ(2,-1試合)(1)、12位…カメン・イングラッド(0)

また得点ランクは
1位…4得点 リュボイェヴィッチ(オシエク)、ラリッチ(インケル)
2位…3得点 ダ・シルバ(ディナモ)、シュペハール(オシエク)、カトゥリッチ(インケル)、クルパン(ハイドゥク)
アシストでは
1位…4アシスト ミトゥ(ディナモ)
2位…3アシスト クラニチャール(ディナモ)
となっています。

水曜日に控えたイングランド代表vs.クロアチア代表から。これまでは常に強気で楽観的な姿勢を見せていたオットー・バリッチ監督は「イングランドの試合のビデオを見たが、相手の実力を考えれば1-2の敗北でも満足だ」とコメントを語り、"試合を前にして何事"とマスコミに叩かれています。プルショがアキレス腱の怪我の回復中のため参加せず。メディカルチェックの結果ではトゥドールも微妙。また練習中にフルマンが怪我をしてしまっため、急遽、バリッチ監督はディナモのヤスミン・アギッチを呼び寄せました。
ちなみにイングランドの代表は以下のようになっています。召集が掛かっていたハーグリーブス、ソル・キャンベルが怪我のため参加せず。代わりにアップソンが召集されています。またベッカムとヘスキーも怪我をしていて出場は微妙のようです。

GK:
デイヴィッド・ジェイムズ (ウェスト・ハム・ユナイテッド)
ポール・ロビンソン (リーズ・ユナイテッド)
クリス・カークランド (リヴァプール)

DF:
フィリップ・ネヴィル (マンチェスター・ユナイテッド)
リオ・ファーディナンド (マンチェスター・ユナイテッド)
ダニー・ミルズ (リーズ・ユナイテッド)
ウェイン・ブリッジ (チェルシー)
ジョン・テリー (チェルシー)
アシュリー・コール (アーセナル)
マシュー・アップソン (アーセナル)
ジョナサン・ウッドゲイト (ニューカッスル・ユナイテッド)

MF:
デイヴィッド・ベッカム (レアル・マドリッド)
ポール・スコールズ (マンチェスター・ユナイテッド)
ニッキー・バット (マンチェスター・ユナイテッド)
トレヴァ・シンクレア (マンチェスター・シティ)
ジョー・コール (チェルシー)
フランク・ランパード (チェルシー)
スティーヴン・ジェラード (リヴァプール)
ダニー・マーフィ (リヴァプール)
キーロン・ダイヤー (ニューカッスル・ユナイテッド)

FW:
ジェイムズ・ビーティ (サウザンプトン)
マイクル・オーウェン (リヴァプール)
エミール・ヘスキー (リヴァプール) 



● 2003年08月17日(日)  クロアチアリーグ第4節 No.23 
クロアチアリーグ第4節から。
ディナモ・ザグレブはホームにてオシエクと対戦。私はこの試合を観戦してきました。オシエクはシュペハールが右手の親指を骨折したものの本人の希望で出場。クロコップの試合の為に日本へ行きフロントの信頼を失ったツビタノヴィッチはスタンドにて観戦となりました。ディナモ・ザグレブはディナモ・キエフ戦2試合を棒に振るミトゥとバルトロヴィッチのツートップ。ダ・シルバはベンチスタートとなりました。最初の30分は前掛りのディナモのDFとMFに空いたスペースをオシエクが上手く突きますが、正確なフィニッシュまで結びつかず。またディナモもミトゥが4度に渡り、決定機を潰します。38分、右サイドを破ったバルトロヴィッチがゴール前に放り込み、これにトミッチがGKの目の前でボールの向きを変えてディナモが先制。45分にはクラニチャールがペナルティエリアでボールを受け、空中でボールをコントロールしながら2人のDFを交わし、GKブルツサにボールを奪われる前にゴールへと流し込むという個人技で2-0。後半からは完全にディナモペース。60分にバルトロヴィッチがペナルティエリアの左からGKの届かない右上へとボールを曲げてシュートし3-0。また70分にはオーバーラップしたドルピッチが25mのグラウンダーのシュートを決めて4-0とディナモが快勝しました。この試合ではディナモ・キエフ戦に続き中盤のアギッチが非常に良いプレーを見せて、ユルチェヴィッチ監督は代表に召集すべきだと語りました。しかしながら、攻撃においてはFWだけでなくMFの多くが最前列近くまで上がって相手守備陣に埋もれてしまい、結局は繋げられずに遅攻やパスミスになってしまう場面が多く見られました。パス&ゴーといった基本的な動き、もしくは縦への速い攻撃がもっとなければクロアチアリーグでは通用してもディナモ・キエフ相手ではまた苦しみそうです。

この一週間で沈滞ムードとなったハイドゥク・スプリトはアウェーにて3節を終え暫定首位のチバリア・ヴィンコヴチと対戦。これまでの3-3-3-1のフォーメーションをかなぐり捨て4-4-2にチェンジ。また主力をずらっとベンチに据え、左SBには17歳のグルチッチ、また右MFには21歳のテレフスキを初起用という博打に出ました。前半はチバリアが主導権を握り、とりわけ左サイドのクリジャノヴィッチが絶好調。19分にユリッチからパスを受けたクリジャノヴィッチが右サイドから強烈なシュートを放ちチバリアが先制。ハイドゥクは35分にテレフスキのパスからクルパンが同点ゴールを決めますが、前半終了直前に再びユリッチからのアシストでクリジャノヴィッチが逆転ゴールを決めます。後半に入り、ヴリッチ監督はグルチッチに変えてヴェイッチを投入し、DFネレトリャックをクリジャノヴィッチのマンマークに付けたのが成功。75分にプラリヤ→ブラトニャクと渡り、再びクルパンが同点ゴール。そして89分に左サイドからのネレトリャクのクロスにブラトニャクがボレーシュートを決めて3-2と逆転勝利を果たしました。

前節ではハイドゥクに勝利し、今季の台風の目になりそうなインケルはホームにてザグレブと対戦。インケルのホーム、ザプレシッチはザグレブの近郊の都市とあって、新ザグレブ・ダービーマッチには4000人の観客を集めました。お互い攻撃的な好試合となりましたが、得点はインケルが7分のラリッチのPK、ザグレブは39分のプロシネツキのPKのみで1-1のドローに終わりました。
マルソニアvs.リエカは、22分にサマルジッチが最初のヘディングシュートはGKヴィダコヴィッチに防がれたものの、こぼれたボールを押し込んでリエカが先制。しかしマルソニアも58分にシュヴジュモヴィッチが左サイド突破からクロスを上げて、これをユキッチが同点に追いつき、こちらも1-1のドローで終わりました。
ザダールvs.カメンイングラッド、ヴァルテクスvs.スラヴェン・ベルーポは月曜日に行われます。

INKER - ZAGREB 1-1
5' 1-0 Lalic (PK)
41' 1-1 Prosinecki (PK) 

MARSONIA - RIJEKA 1-1 
22' 0-1 Samardzic 
57' 1-1 Jukic

DINAMO - OSIJEK 4-0
37' 1-0 Tomic 
45' 2-0 Kranjcar 
59' 3-0 Bartolovic 
68' 4-0 Drpic

CIBALIA - HAJDUK 2-3
19' 1-0 Krizanovic 
33' 1-1 Krpan 
45' 2-1 Krizanovic
83' 2-2 Krpan 
89' 2-3 Blatnjak 


● 2003年08月16日(土)  イングランド戦代表メンバー発表 No.22 
金曜日、オットー・バリッチ監督が20日のイングランドとの親善試合(開催地イスプウィッチ)に向けての代表メンバー20名を発表しました。先に公表した19名のメンバーにシェーリッチが加わっただけの構成であります。イングランドとは1996年にウェンブリーで対戦しているのですが、その時に代表に名を連ねていた選手の数はゼロ、イングランドもギャリー・ネビルのみだそうです。
GK:
スティペ・プレティコサ(シャフタール)
トミスラフ・ブティナ(ブルージュ)
DF:
ダリオ・シミッチ(ミラン)
ロベルト・コバチ(バイエルン)
イゴール・トゥドール(ユベントス)
スティエパン・トマス(コモ)
ヨシップ・シムニッチ(ヘルタ・ベルリン)
ボリス・ジヴコヴィッチ(ポーツマス)
MF:
ダリヨ・スルナ(シャフタール)
ジョバンニ・ロッソ(マッカビ・ハイファ)
ニコ・コバチ(ヘルタ・ベルリン)
イェルコ・レコ(ディナモ・キエフ)
ミラン・ラパイッチ(無所属)
マルコ・バビッチ(レバークーゼン)
ダニエル・フルマン(スパルタク・モスクワ)
アンソニー・シェーリッチ(パルマ)
FW:
イヴィツァ・オリッチ(CSKAモスクワ)
ダド・プルショ(モナコ)
マリヨ・マリッチ(ケルンテン)
イヴィツァ・モルナル(アンデルレヒト)

またU-21代表のマルティン・ノヴォセラッツ監督も19日にU-21イングランド代表と対戦するメンバーを発表しております。
GK:
マルコ・シャルリヤ(ディナモ)
トミスラフ・ブラニッチ(チバリア)
DF:
ディノ・ドルピッチ(ディナモ)
マリオ・ルチッチ(チバリア)
トミスラフ・ミクリッチ(オシエク)
ヴェドラン・イェシェ(ザグレブ)
ミレ・ボジッチ(オスナブラーフ)
ファウスト・ブディチン(オリンピア・リュブリャナ)
MF:
アンテ・トミッチ(ディナモ)
ニコラ・シャファリッチ(ヴァルテクス)
クレシミール・ブルキッチ(オシエク)
ニコ・クラニチャール(ディナモ)
イヴァン・チョシッチ(ディナモ)
マリオ・ツァレヴィッチ(ハイドゥク)
ゴラン・ルビール(ラーヴァロイ)
ダニエル・プラニッチ(オシエク)
マリヤン・ブリャト(オシエク)
FW:
ゴラン・リュヴェイェヴィッチ(オシエク)
サンドロ・クリッチ(リエカ)
ダリオ・ザホラ(ディナモ)



● 2003年08月16日(土)  UEFAカップ予備戦 No.21 
木曜日にUEFAカップ予備戦が行われ、カメン・イングッドとヴァルテクス・ヴァラジディンが揃ってアウェーで勝利を果たしました。
現在国内リーグでは開幕3連敗中と不調のカメン・イングラッドはルクセンブルグのエトツェラと対戦。カメン・イングラッドはクラブ史上初の欧州カップ参戦となりました。23分、エトツェラのミスーチョが先制点を挙げますが、30分にらレンドゥリッチのセンタリングからFWゼキッチが同点シュートを決めます。50分にも再びゼキッチがゴールを決めて逆点。2-1と勝利を収めました。
ヴァルテクス・ヴァラジディンも国内リーグでは開幕以来勝ち無しなのでして、対戦相手はエストニアのレヴァディア・マールドゥ。34分にキャプテンのムムレクが先制点を挙げますが、55分に相手のロツキフが同点ゴールを決めます。しかし66分に再びムムレク、続いて72分にはレジッチが決めて3-1と勝利しました。最後の60分はとりわけプレーが良く、多くの決定機を作ったとのことです。

インケル戦に続きUEFAカップ予備戦のハカ戦で負けたことを受け、ハイドゥク・スプリトのゾラン・ヴリッチ監督が辞表を提出しましたが、この受理をブランコ・グルギッチ会長が拒否。引き続き監督職を続行して貰うよう要請しております。ハイドゥクの本拠地ポリュウド・スタディオンでは火曜の夜にサポーターがピッチに20箇所近く穴を掘るという抗議行動に出ております。

水曜日にUEFAがチャンピオンズリーグ予選におけるペナルティ裁定を発表し、マリボル戦の審判抗議でレッドカードをくらったディナモ・ザグレブのFWドミトル・ミトゥが2試合の出場停止となることが明らかになりました。ディナモ・キエフの初戦に続き、2週間後のホームでの試合まで出場不可というディナモ・ザグレブには非常に厳しい条件を突きつけられたことになります。



● 2003年08月13日(水)  BBB全員国外退去 No.20 
ディナモ・キエフvs.ディナモ・ザグレブの試合において、ディナモ・ザグレブのサポーター"BBB"が試合前日の夜にバーで大暴れし、BBB全員が試合を前にして国外退去するハメになりました。
30時間を要して70人のBBBが月曜日にバスでキエフに到着。夜に多くがバーで飲んでいたのですが、BBBのあるグループがバーテンダーに2倍の金額を要求されたとして殴り合いの喧嘩を始めてしまいました。30人近くのBBBがその喧嘩に参加、カフェのインテリアは滅茶苦茶になり、ウクライナ警察がやってきて約10人のBBBが捕まり警察署で一夜を過ごしました。彼らは団体ビザで来ていたことから、国外退去が決まると70人全員が返ることに。試合を見ないまま、来たバスでクロアチアに帰国となりました。
サポーター法案が可決し、国内では試合中の行為に対しての見張り・処分が厳しくなったとは言え、最近のBBBの行動は目に余ります。ザグレブで先日行われたマリボル戦の日も、エジプト外交官の11歳の息子を20代のBBB二人が暴行を加えたことがJucernji-list紙に大きく報じられ、トラムでもオーストリア人二人が襲われました。私も先のスーパーカップ観戦中に高校生らしきBBBに「なぜ黄色人種がいやがるんだ」と因縁をつけられました。国内ではラシズム、国外ではフーリガニズムと人類最低のグループになっているのが一BBB会員として残念であります。 


● 2003年08月12日(火)  ディナモ、ハイドゥク共に初戦に敗れる No.19 
火曜日にチャンピオンズリーグ予備戦三回戦第1レグ「ディナモ・キエフvs.ディナモ・ザグレブ」がヴァレリー・ロバノフスキー・スタジアムで行われました。
ザグレブは前試合レッドカードを受けたミトゥが欠場、その代りに怪我から復帰したバルトロヴィッチが入りました。ディナモのシステムは3-4-1-2で、GKヨジッチ、DFが左からドルピッチ、ミヤトヴィッチ、セドロスキ。MFが左からミキッチ、トミッチ、アギッチ、ムイチン。トップ下にクラニチャール、2トップがバルトロヴィッチとダ・シルバ。
一方、キエフはブルガリア代表MFペーフが欠場。システムは4-3-2-1で、GKショフコフスキー、DFは左からネスマチニー、ガブランチッチ、フェドロフ、アレシャンドロ。ボランチにグシン、その若干前の右にレコ、左がハツケビッチ。前列下にリンコンとビアルケビッチ、そしてワントップはシャツキフです。
ザグレブは中盤のパスを繋げるものの、キエフはピッチの1/3より先はボールが通さないよう、レシーバーに早いプレスを掛けて前を向かせないようにしてボールを奪い、その位置からワンタッチ・ツータッチの速いボール運びで攻め込みます。22分、ビアルケヴィッチのペナルティエリア左からのFKにフェドロフがヘディングで決めてキエフが1-0。またしてザグレブ守備陣はセットプレーからの脆さを見せました。その後はペースを握られ、40分にはミヤトヴィッチがドリブルからボールを奪われ、ビアルケヴィッチが左からクロス。これをレコが上手く右足で押し込み、2点目。42分、クラニチャールが意地を見せます。クラニチャールの強烈なミドルシュートをショフコフスキーが弾き、詰められる前にDFがクリア。そこから得たムイチンのCKをセドロスキがヘディング、そのボールを受けたクラニチャールが胸トラップのあと反転して叩き込んで1-2と点差を縮めます。終了間際、ビアルケヴィッチのクロスのあとグシンが2度に渡りシュートを放ちますが、2度目はゴールラインのムイチンの左腕に当ったもののハンドは判定は無し。直ぐにハツケヴィッチがシュートしますも最後はバーに当り救われます。
後半に入ってからは、ザグレブも1-2というスコアを守ろうとして無理に攻めず、一方でキエフの畳み掛ける攻撃が目立つようになります。ツキに恵まれながらもGKヨジッチは好セーブを続けましたが、82分に左からビアルケヴィッチがセンタリング。シャツキフのシュートはGKヨジッチが弾くも、それをグセフに押し込まれて1-3とリードを広げられてしまいました。ザホラやシュトロクが投入されてもアタッカーにボールが届かないため効果はなく、1-3のまま終了しました。
ボールキープ力ではザグレブが上ですが、持たされたという場面が多く、パススピードと連動性が格段にキエフが上回ってました。ディフェンス面でもザグレブはDF間もしくはDFとGKの連携の悪さを再び露呈してしまった感があります。とは言えザグレブは1対1の局面で結構勝っており、あとは連携面を高めていくしかありません。また6人がイエローカードを持って望んだこの試合で、スコットランドのドゥーガル主審が無関係なザホラしかイエローを出さなかったことはラッキーでした。熱狂的な観客に囲まれたホームの利を活かして、2点を奪い返すほどの厚い攻撃を見せて欲しいところです。

ハイドゥク・スプリトはアウェーにてフィンランドのハカとUEFAカップ予備戦で対戦しました。昨季カップ戦王者のハカは現在リーグ首位。2ヶ月間負けなし、最近の5試合は19得点無失点と好調です。一方でハイドゥクは前節のインケルの致命的な敗北に加え、アンドリッチ、ミラディン、ルカビナ、デラニャが怪我、トゥルコヴィッチが飛行機嫌いのために欠場しました。いきなり2分、ツァレヴィッチの左からセンタリングにクルパンが決めて、ハイドゥクが先制。しかしその後はハカにイニシアティブを握られ、14分に左からのパスからポポヴィッチに同点弾を決められます。終了3分前には縦パスからリスティリャに逆転ゴールを決められて1-2。その後はお互いチャンスを迎えますが、1点リードのままハカが勝利しました。苦戦は予想されたものの、ハイドゥクは攻撃面だけでなく守備面まで不安定気味。2週間でヴリッチ監督がどこまでチームを立て直せるかに掛かっております。



● 2003年08月10日(日)  クロアチアリーグ第3節 No.18 
クロアチア・リーグ第3節から。リエカvs.ディナモ・ザグレブは、ディナモがチャンピオンズリーグ予備戦のため過密日程になっていることから延期となりました。これにリエカのカタリニッチ監督とハイドゥクのシュティマッツ・ディレクターが噛み付いたものの、クロアチアの欧州カップ枠増加に繋がることを考えれば認めければならないことであります。
金曜日にハイドゥク・スプリトはホームにてインケルと対戦。「ハイドゥクの監督になって以来、最も最悪の試合だ」とヴリッチ監督が試合後に語るほど、1部リーグ昇格のインケルに1-4という厳しい敗北を喫しました。1点目は15分、チェライのロングクロスを受けたFWカラボグダンがDFスコチブシッチをかわしてからシュートを決めインケルが先制。45分にもカラボグダンがカトゥリッチのCKをファーサイドにてヘディングシュートを決めてインケルが2点目。60分にもペナルティエリアでパスを回して最後はラリッチが3点目。67分にハイドゥクもクルパンが得点しますが、ロスタイムにインケルのFWカトゥリッチが決めて1-4。ハイドゥクのサポーターは「5点目を、それが私達の希望だ!」と叫び始め、終了と共に皮肉を込めてインケルに拍手が送られたとのこと。試合後にはシュティマッツがサポーターに殴られるなど、この敗北のショックはチーム全体に暗い影を残しそうです。
土曜日には3試合が行われました。NKザグレブはホームにてカメン・イングラッドと対戦。今季ホーム初試合となるNKザグレブの試合に私も観戦に行って来ました。キャプテンマークを付けたプロシネツキが紹介されると大きな拍手が起き、試合でも独特の足の裏を使ったフェイントやロングパスで客席を湧かしました。21分、ロヴレクからヘディングパスを受けたジャロヴィッチがDF二人を抜きながらシュートをしてザグレブが先制。31分にはプロシネツキが20mのFKを決めて2-0。58分にはピリポヴィッチから左サイドのジャロヴィッチへ縦パス、センタリングがピタリとロヴレクに決まり3-0。72分にカメン・イングラッドもゼキッチの得点で一糸を報い、その後も何度も決定機を迎えましたが、3-1でザグレブが今季初勝利を収めました。
(こちらに私が撮影した写真があります→http://www.sportnet.hr/Stranica_v2.asp?S=vijest&ID=213089)
テレビ放送されたオシエクvs.ヴァルテクスは20歳のゴラン・リュボイェヴィッチがハットトリックの大活躍。3-1でオシエクが勝利しました。以前にアヤックスが興味を示したことがあるリュボイェヴィッチはビエラノヴィッチ(現ペルージャ)と似たタイプで、189cmの高さを利用するだけでなく、ゴール前で泥臭いゴールも決められる今後が楽しみなU-21代表です。今季得点も4と単独トップとなりました。また彼を操るベテランFWシュペハールもプロシネツキ同様にチームのコアとなっておりました。一方でイゴール・ツビタノヴィッチはフロントと揉めて練習に不参加、クロ・コップのセコンド役のために日本に去ってしまいました。ヴァルテクスは今季になって未勝利。主力FWカーリッチと喧嘩して起用していないベセク監督自身が更迭される可能性が出てきており、後任にブラジェヴィッチの名前が挙がっております。
マルソニアはホームでザダールと対戦。M.ヴカ×2、アチュカール、バリシッチの得点で4-1と勝利。日曜日に行われた唯一の試合、スラヴェン・ベルーポvs.チバリア・ヴィンコヴチはスコアレスドローに終わりました。

全試合の結果はこちら
HAJDUK - INKER 1:4
15' 0-1 Karabogdan 
45' 0-2 Karabogdan 
61' 0-3 Lalic
67' 1-3 Krpan 
90' 1-4 Katulic

ZAGREB - KAMEN INGRAD 3:1
21' 1-0 Djalovic 
31' 2-0 Prosinecki 
58' 3-0 Lovrek 
72' 3-1 Zekic

MARSONIA - ZADAR 4:1
37' 1-0 Vuka, PK
44' 1-1 Juric
67' 2-1 Ackar 
72' 3-1 Barisic 
77' 4-1 Vuka 

OSIJEK - VARTEKS 3:1
25' 1-0 Ljubojevic
59' 2-0 Ljubojevic
61' 3-0 Ljubojevic
64' 3-1 Mumlek, PK

Slaven Belupo - Cibalia 0:0

Rijeka - Dinamo (延期)

順位は以下のようになっています。
1位…チバリア(勝点7)、2位…ディナモ(勝点6,-1試合)、3位…インケル(6)、4位…オシエク(6)、5位…ハイドゥク(6)、6位…スラベン・ベルーポ(4)、7位…ザグレブ(4)、8位…マルソニア(4)、9位…ヴァルテクス(2)、10位…リエカ(1,-1試合)、11位…ザダール(1)、12位…カメン・イングラッド(0) 


● 2003年08月10日(日)  トゥドール、オリッチ、スルナ… No.17 
20日にイングランドとの親善試合を控えているクロアチア代表ですが、ユベントス側が特別調整を行ってるイゴール・トゥドールを召集拒否することになりました。昨季のチャンピオンズリーグ決勝で筋肉の怪我をし、休暇の間も再発の恐れからトレーニングが出来なかったことから調整が遅れ気味となっております。

CSKAモスクワに移籍したものの登録期限に間に合わず、チャンピオンズリーグ予備戦2回戦のヴァルダル・スコピエ戦を見送るハメとなったイヴィツァ・オリッチですが、CSKAの思わぬ敗退と共にオリッチの欧州カップの出場は諦めざる得なくなりました。CSKAは初戦のホームではことごとく決定機を逃し、ヴァルダルは3度の決定機のうち2度を決めて1-2と敗北。アウェーの第2戦はゴグニェフのFKでCSKAが先制するも、その後は前半だけで3度の決定機を逃し、後半にヴァルダルのドス・サントスがヘディングで決めて1-1。CSKAはロスタイム、チェコ代表のヤロシクがヘディングシュートを放ちましたが、ゴールラインぎりぎりで跳ね返され、1-1のドロー。トータルスコア2-3でCSKAが敗退となりました。3回戦まで進めば、UEFAカップの出場権も自動的に手に入れられたのですが...。
オリッチは「敗退してしまったことは本当に本当に残念だ。ヨーロッパの舞台でプレーしないなんて夢にも思わなかった。本当に運がない。リーグ優勝を祝って、来季にチャレンジしたい。」とコメントしています。CSKAは28歳の選手2人のほかは82年、83年生まれの選手を中心にした若いチームだそうで、「誰もが素晴らしい選手なのだが、この若いチームは簡単にマケドニア王者相手に崩れてしまった。私のようなFWが必要だったとチームメイトは語ってくれた。今はリーグ戦に集中し、優勝することが必要だ」と語っております。
ちなみにオリッチは土曜日にロシア・リーグ第20節の対スパルタク・アラニア戦で55分に得点を挙げ、3-0でチームは勝利しております。

シャフタール・ドネツクはチャンピオンズリーグ予備戦2回戦でモルダビアのシェリフとホームで対戦(初戦0-0)。0-0の状態からダリオ・スルナが投入され、その3分後にヴキッチがFKで先制。88分にスルナはブランダオが押し込むだけという決定的なアシストを送り、2-0と勝利しています。スルナは試合後、「とうとう僕に運が訪れた。既に自信を失い始めていたが、この試合は僕に素晴らしい機会を与えた。チャンスは利用したし、次の試合はもっと多くの時間をプレー出来ると思っている。」とコメントしています。また土曜日に行われたカップ戦・対ヤヴァラ戦ではフル出場。1ゴールを決めております(3-0の勝利)。次のチャンピオンズリーグ3回戦の対戦はロコモティブ・モスクワとなっております。 



● 2003年08月07日(木)  チャンピオンズリーグ予備戦ディナモvs.マリボル No.16 
昨日、チャンピオンズリーグ予備戦2回戦第2レグ、ディナモvs.マリボルが行われ、ディナモが後半に逆転勝利、3回戦へとコマを進めました。私はカメラマンとしてピッチ際からの観戦をしてきました。
ディナモはスイス合宿での対パルチザン戦勝利以来負けなし。またマリボルも国内リーグ開幕戦ではオリンピアに大敗したものの(1-6)、エースストライカーのラコヴィッチが復帰。初戦はお互いの持ち味を出しつつ1-1で終え、ディナモのアドバンテージを迎えてのホームの試合となりました。
ディナモのシステムは3-4-1-2。GKヨジッチ、DFが左からドルピッチ、ミヤトヴィッチ、セドロスキ。MFが左からミキッチ、トミッチ、アギッチ、ムイチン。トップ下にクラニチャール、2トップがミトゥとダ・シルバ。マリボルは3-5-2。GKクズマ、DFが左からヴクサンノヴィッチ、バライッチ、ピタミッツ。左MFがフィレコヴィッチ、中央にカーリッチ、A.チェフ、テイノヴィッチを3枚並べ、右MFがゴロブ。2トップはラコヴィッチとペキッチでした。観客は18000人。北側のゴールスタンドのBBBは試合開始直前に人文字でクロアチア国旗を作り、そのままフルモードで応援を続けます。
開始3分、左サイドからダ・シルバがマークのいないファーサイドにクロスを上げ、これにムイチンがダイビングヘッド。決定的チャンスだったのですが、慣れないプレーのためボールはバーの上に。逆に10分、カーリッチの右コーナーキックからバライッチのヘディングシュートが左に突き刺さり、マリボルが先制します。リードを奪われて攻めざるを得ないディナモはゴール前まで何度もペナルティエリア周辺でFKを得ますが、マリボルの高いディフェンスの壁を打破れず。逆に何度も速いカウンターに肝を冷やされます。27分、ピタミッツの強烈なFKが放たれますが、GKヨジッチが素早く反応してパンチング。41分にもピタミッツのFKをGKヨジッチがセーブします。マリボルの手荒いファウルにキプロスの主審カピタニスは次々とイエローカードを出しますが、判定が曖昧のためディナモの選手も不満を表にし、43分にはムイチンが主審への抗議でイエローカード。前半は0-1で終了、ペナルティエリア近辺を固められたディナモは何かしらの解決策を求めなくてはなりませんでした。
後半に入り、両メンバーとも変更なし。ディナモは幾分とクラニチャールが最前列へと上がり、中盤のパスプレーを速めようとしましたが、マリボルの早いプレスにトミッチが狙われます。55分、ユルチェヴィッチ監督は一つの賭けに出ました。怪我明けの新加入選手シュトロクをトミッチに代えてピッチに送り出します。彼がトップ下に入り、クラニチャールが中盤へ。昨シーズン、ユルチェヴィッチ監督がNKザグレブを指揮していた際にシュトロクを使っていただけに、彼を信頼しての起用でした。この交代がズバリ当ります。シュトロクは最初のボールタッチからのドリブルでペナルティエリア手前23m付近でFKを得ます。これをDFミヤトヴィッチが人壁の右側に低い弾道でFKを放ち、マリボルのネットを揺らしました。シュトロク投入で流れが傾いたディナモはこのあとも怒涛の攻撃を見せます。62分、シュトゥロクが2列目から飛び出したクラニチャールへ絶好のパス。クラニチャールはGKと一対一となりますが、GKクズマをかわし損ねてシュートに失敗。その直後はミトゥが右サイドから得意のミドルを放つも、これはクロスバーに弾かれます。しかし63分、ディフェンスラインから上がっていたドルピッチが30mの距離からロングシュート。低い弾道のシュートがGKクズマの視界がDFバライッチで遮られ、そのままネットへと突き刺さりディナモが逆転します。けれど67分、主審に抗議したミトゥが一発レッドを喰らい、立場が逆転。マリボルのケク監督はブレジッチ、フランチを投入し、両サイドを幅広く使い、速いクロスを放り込み始めました。全員守備で何とか凌ごうとしますが、85分にペナルティエリア内のミヤトヴィッチの腕にシュートが当ってボールはエンドラインの外へ。主審はハンドを見逃してコーナーキックを指差したため、マリボルの選手達が猛抗議。しかし判定は覆ることがなく、ディナモは一難を逃れました。90分、前線に一人残したダ・シルバがGKと1対1になり、ループシュートを狙いましたが決まらず。ロスタイムには途中交替のFWコムリェノヴィッチが右サイドから強烈なシュートを放ちますが、わずかにゴールの枠の外へ。5分のロスタイムを終え、ディナモが2-1、トータルスコア3-2で難敵だったマリボルを退けました。
試合後の記者会見でディナモのユルチェヴィッチ監督は「非常に大きなプレッシャーのもとでプレーすることになった。なぜならこの試合に勝たなければならないというのが命令形のように周囲で言われていたからだ。我々は思うように動けなかったが、今後はもっと良いプレーが出来るだろう。シュトロクの投入が良い形をもたらし、最後には我々が勝利に値したと思う。前半は余りにも神経質になっていて、ハーフタイムにそれを注意した。とりわけ審判と遣り合うことは禁止したのだ。残念ながらミトゥはそれを聞き入れなかった。彼には罰が与えられるだろう。もし我々が負けていたなら、彼が敗戦の責任を負うことになるのだから。シュトロクのことは良く解っていたのでベンチの中に入れていた。怪我で20日間離脱し、2度しかチーム練習をしていなかったとはいえね。彼を投入したことは非常に良い判断だったと思うし、それがチームプレーを変えての喜びをもたらすことになったのだから。」とコメントしています。またマリボルのケク監督は「スロベニア王者に相応しいプレーをした選手達を誇りに思う。若干の運が欠けたことと、ディナモが二度のGKのミスをものにされたことは勿体無かった。しかし選手達はスピリットとハートをピッチに残していった。ディナモは個人個人で上回っていたが、我々も初戦より良いプレーが出来た。心からディナモを祝福するし、多くの幸運がキエフ戦でもあることを願っている。」とコメントしています。
ディナモ・キエフとのチャンピオンズリーグ最終予選は初戦8月12日(キエフ)、第2戦が26日(ザグレブ)となっております。

同日に行われたインタートトカップ準決勝2回戦で、チバリア・ヴィンコヴチはヴォルフスブルグに0-4と敗戦しております。初戦のホームで1-4と敗北、選手達は疲れが色濃いため主力7人を休ませて挑みました。ちなみにチバリアのMFイヴァン・マロスラヴァッツ(27)がイスラエル1部のブネイェフダ・テル・アビブと1年契約を結びました。グラスホッパーを自由契約となったFWマテ・バトゥリナも同クラブへ移籍することが濃厚です。


● 2003年08月07日(木)  イングランド戦・代表メンバー No.15 
昨日、クロアチアサッカー協会においてオットー・バリッチの記者会見が行われまして、20日にイスプウィッチで行われる親善試合・対イングランド戦に召集する19人のメンバーが発表されました。
GK:
スティペ・プレティコサ(シャフタール)
トミスラフ・ブティナ(ブルージュ)
DF:
ダリオ・シミッチ(ミラン)
ロベルト・コバチ(バイエルン)
イゴール・トゥドール(ユベントス)
スティエパン・トマス(コモ)
ヨシップ・シムニッチ(ヘルタ・ベルリン)
ボリス・ジヴコヴィッチ(ポーツマス)
MF:
ダリヨ・スルナ(シャフタール)
ジョバンニ・ロッソ(マッカビ・ハイファ)
ニコ・コバチ(ヘルタ・ベルリン)
イェルコ・レコ(ディナモ・キエフ)
ミラン・ラパイッチ(無所属)
マルコ・バビッチ(レバークーゼン)
ダニエル・フルマン(スパルタク・モスクワ)
FW:
イヴィツァ・オリッチ(CSKAモスクワ)
ダド・プルショ(モナコ)
マリヨ・マリッチ(ケルンテン)
イヴィツァ・モルナル(アンデルレヒト)

トミスラフ・マリッチは健康面の問題が解決せず、召集を見送り。また20人目の選手としてグラスホッパーのFWムラデン・ペトリッチの召集を考えていたのですが、怪我のためにこれまた見送りとなりました。現在は名前は明かせないものの、2,3人の召集候補がいるそうですが、このイングランド戦は9月のベルギー戦の準備と位置付けているため、新たな名前で驚かすことはないとのこと。イングランドもエリクソン監督は主将のデビッド・ベッカムのマドリッドに慣れるのに時間が必要だろうと召集を免除していたのですが、本人が出場を希望。これにはクロアチア側も喜びを見せております(日本でのテレビ放送があるかもしれませんね)。バリッチ監督は所属クラブで通常プレーしていないものは使わないという方針があるのですが、今回のイングランド戦ではその件には寛大になるそうで、シャフタールで出番の少ないスルナや所属クラブの決まらないラパイッチもプレーさせるとのこと。あとアキレス腱を痛めていたプルショも週末のリヨン戦には間に合うだろうということで召集となりました。今回は代表メンバーに一人も国内リーグの選手が含まれないのですが、バリッチはクロアチアリーグのレベルを考慮にいれつつフォローし、国外でプレーする選手達よりも質が高いのなら呼ぶという姿勢を示しています。

NKザグレブのFWラドミール・ジャロヴィッチ(22)にスパルタク・モスクワが興味を示し、ザグレブ側は彼の移籍金を100万ユーロと設定。スピードと強烈な右足を持つジャロヴィッチは第二のオリッチとしてザグレブの宝となっており、スパルタクが100万ユーロを出すとしても放出はしないようです。またツルヴェナ・ズベズタで育ったモンテネグロ出身の彼にはセルビア・モンテネグロU-21代表から召集の話が来ました。以前はクロアチア代表でプレーしたいとの話をしていたのですが、祖国からの召集に心はなびいているようです。クロアチアサッカー協会関係者は彼を説得する動きに出るかもしれませんが、クロアチアリーグでプレーする選手がセルビア・モンテネグロ代表でプレーするというケースが誕生することの方が意義がある気が致します。



● 2003年08月05日(火)  クロアチアリーグ第2節 No.14 
土日に行われたクロアチアリーグ第2節から。
ディナモ・ザグレブは一部昇格したマルソニアとホームで対戦。マルソニアはオリッチの代理人役を務めたドラガン・マリッチ氏が会長を務めるクラブで、移籍に関して一連のゴタゴタがあったことから別の意味での復讐戦となるはずでした。しかし結果はディナモの虐殺ゴールショーとなりました。
前半頭から押すに押すディナモにマルソニアは防戦一方。35分、この日先発のブラジル人FWダ・シルバが左クロスを上げ、これにミトゥが合わせて先制点。44分にクラニチャールの20mFKをGKが弾いたところをダ・シルバが押し込み2-0。46分にはミキッチのセンタリングののちトミッチ、再びミキッチと渡り、アシストを受けたダ・シルバが決めて3-0。54分にはクラニチャールがドリブルで3人をかわし、ラストパスをミトゥへ。これをミトゥが決めて4-0。60分にダ・シルバに代りザホラが投入。その4分後にミトゥのセンタリングをこのザホラがヘディングで決めて5-0。67分にはPKをセドロスキが決め6-0。最後は80分にミトゥのアシストを受けたザホラが決めて7-0でした。2ゴール、2アシストのミトゥを差し置いて、この日のMOMはダ・シルバ。どの紙面も現在は新たなヒーローとして20歳の彼を持ち上げております。「ダ・シルバは58年のペレのようだ」「彼を見るために50クーナ払ってでもマクシミールに足を運ぶ必要がある」などなど。クロアチア代表監督オットー・バリッチも彼にクロアチア国籍を与えるべきだとして代表召集を示唆していますが、いきなりスターに祭り上げられた本人は至って平穏を保っております。彼は17歳の時にリオ・デ・ジャネイロからディナモにやってきて今季で4年目。ディナモユースからクロアチア・セスベッテ、ディナモ(トップチーム)、インケルを経て、今季から再びディナモのトップチームでプレーしています。クロアチア語も問題無く話せ、ザグレブの生活にも馴染んでいる彼とは個人的にも面識がありますが、決して浮かれることがない好青年であります。

ハイドゥク・スプリトはアウェーで難敵カメン・イングラッドと対戦。カメン・イングラッドの監督は一昨季にハイドゥクを追われる形で解雇されたネナド・グラチャンとあって、そのマッチングも興味を誘いました。個々に勝るハイドゥクとベテラン中心のカメン・イングラッドの対戦を見るために、ベリカのスタジアムは7500人もの観客を集めます。お互い慎重に試合を進めますが、均衡を破ったのはハイドゥク。44分に今季ザグレブから移籍したMFフラネ・チャチッチが得意のFKを左20mから決めました。後半はカメン・イングラッドが攻勢に転じますが、55分ゼキッチのゴールはオフサイドの判定。73分には途中交替のブーレが決定機を迎えましたが、GKガリノヴィッチがパンチング。試合はそのまま0-1、ハイドゥクが勝利しました。

初戦をマルソニアと分けたヴァルテクスはホームでリエカで対戦。リエカは初戦のチバリア戦敗退後、直ぐにロキッチ監督を更迭。日韓ワールドカップではヨジッチの右腕となった知将カタリニッチを迎えました。11分にリエカのクリッチがサマルジッチのクロスを決めて先制。16分にヴァルテクスはムムレクのCKからグラニッチがヘディングで決めて追いつきます。その後はヴァルテクスが終始チャンスを作りますが、前試合同様に決定力不足が祟り、1-1のドローに終わりました。
クジェ率いるインケルはカトゥリッチ、ラリッチ(PK)のゴールでスラベン・ベルーポを2-0と破り、今季初勝利。スラベンはベテランMFフレンチナが足の怪我のため長期離脱。代りが効く選手がおらず、今後は苦戦しそうです。
ザダールvs.ザグレブは、ブライコヴィッチのPKでザダールが先制するも終了間際にログレクが同点ゴールを決めて1-1のドロー。父が亡くなったプロシネツキは欠場、代りに新加入のピリポヴィッチ(→ケルンテン)が初出場しています。
チバリアvs.オシエクのスラボニア・ダービーはシュペハール、リュボイェヴィッチのゴールでオシエクが2点リードしますが、ラトコヴィッチ、ペライッツァ、チョリッチとチバリアが得点を決めて3-2と逆転勝ちしています。

全試合の結果はこちら
Dinamo 7-0 Marsonia
Zadar 1-1 Zagreb
Inker 2-0 Slaven Belupo
Varteks 1-1 Rijeka
Kamen Ingrad 0-1 Hajduk
Cibalia 3-2 Osijek

順位は以下のようになっています。
1位…ディナモ(勝点6)、2位…ハイドゥク(6)、3位…チバリア(6)、4位…インケル(3)、5位…オシエク(3)、6位…スラベン・ベルーポ(3)、7位…ヴァルテクス(2)、8位…リエカ(1)、9位…ザダール(1)、10位…ザグレブ(1)、11位…マルソニア(1)、12位…カメン・イングラッド(0)

ロシア・リーグ第19節、シニカvs.CSKAソフィア戦でイヴィツァ・オリッチがデビュー。46分にロングボールを前方のスペースへ放り込み、これにオリッチがDFを置き去りにして爆走。GK一対一を左足で決めるという彼ならではのスタイルで初試合初得点を決めました。結果は1-1のドローでしたが、彼のゴールには観客からも拍手が起きたそうです。監督やチームメートも彼を祝福し、いい形で好発進を切ることが出来ました。ロシアリーグの印象に関してオリッチは「信じられないほどのテンポでプレーする。リズムがとりわけ殺人的で、闘争心が強くアグレッシブにプレーし合う。余りにも激しいので75分で交替を求めたよ。5日間練習していなかったたこともあってて、最後までプレーする力がまだない。もし他の全てのクラブが今日のシニカのようにプレーするならば、ロシアリーグにおいては地獄のシーズンとなるだろう」とコメントしています。CSKAソフィアはチャンピオンズリーグ予備戦2回戦でヴァルダル・スコピエ相手にホームで1-2と敗戦。オリッチは登録が遅れた関係で今回のスコピエ戦は出場資格が無く、次戦と敗退することになるとUEFAカップの道まで閉ざされてしまうため、本人はかなり悔しがっているようです。



● 2003年08月01日(金)  チャンピオンズリーグ予備戦マリボルvs.ディナモ No.13 
7月30日にチャンピオンズリーグ予備戦2回戦第1戦、マリボル対ディナモ・ザグレブが行われました。マリボル史上最高の観客(8000人)を集めたのですが、今回は国境でチケット無しのサポーターを追い返すなどかなりの厳戒体制を敷いたこともあってサポーター間の混乱も無く終わりました。
ディナモはベストメンバーでこの試合を挑み、マリボルはFWラコヴィッチが欠場。出場が危ぶまれていたDFバライッチは先発しました。テクニックに勝るディナモでしたが、固いDF陣をこじ開けることがなかなか出来ず、走力・フィジカルで上回るマリボルがカウンターを仕掛ける展開。33分、右からミキッチが高いクロスを上げ、これがDFピタミッチの腕に当り、続いてクラニチャールの腕に当ったのですが審判は共にハンドを取らず、そのままクラニチャールがボールをコントロールしてGKクズマが届かないところにシュートを決めてディナモが先制します。しかし4分後、ゴロブ→チェヒ、そしてDFミヤトヴィッチをかわしてペナルティエリアに侵入したペキッチへとボールが渡り、これをペキッチが決めてマリボルが同点に追いつきます。ディナモはバルトロヴィッチが負傷で前半で欠場、ここ最近で急速に株を上げているブラジル人FWエドゥアルド・ダ・シルバが後半頭から投入されます。ボールが流れが良くなったディナモが支配しますが、なかなか最終的な形までは持っていけません。74分にペナルティエリアでダ・シルバがボールを頭上に浮かしてDFフィレコヴィッチをかわしヘディングシュートを放ちますがバーの上に。89分にも20mの距離からダ・シルバがシュートを放つも右ポストに当って逸れてしまいました。結果は1-1のドロー。とはいえ、ディナモは幾分のアドバンテージを持って翌週の第2戦を迎えることとなりました。ディナモの監督ユルチェヴィッチは「手頃な結果を残すことを望んでいた。それは負けないということだ。それに関しては成功したので、第2戦では多くのチャンスがあると思っている」、マリボルの監督ケクは「ディナモは非常に良いチームであった。本命であるという評を明らかにしたし、今回は引き分けで妥当だと思う。ディナモが有利だが、覆すことは不可能ではない」とコメントしています。ザグレブでの第2戦は6日に行われる予定です。

同日、インタートトカップ準決勝、チバリア・ヴィンコヴチ対ヴォルフスブルグが行われましたが、こちらは1-4の完敗に終わりました。15分に今季ブンデス最高の移籍金でリバープレートから移籍したダレッサンドロがチャンスメークして、これをクリモヴィッツが決めてヴォルフスブルグが先制。27分にマリオ・ルチッチが30mのFKを決めてチバリアが同点に追いつきますが、38分にペトロフ、53分に再びクリモヴィッツ、56分にティアムが立て続けに決めて1-4とアウェーチームのヴォルフスブルグが勝利しています。

ディナモ・ザグレブのマミッチ副会長が非公式に、サラゴサのFWマテ・ビリッチに獲得の意向を示していることが明らかになりました。元ハイドゥクのビリッチは2001年にサラゴサに移籍、昨季は二部のアルメリアにレンタル移籍して10得点を決めました。サラゴサが1部昇格した今季はパコ・フローレス監督のもと戻って来ましたが、サビオら3人のアルゼンチン選手の加入より厳しい競争が待っております。あと2年契約が残るビリッチも周囲の意見を取り入れながらこの先を考えるようです。

ハイドゥク・スプリトが新たなFWとしてU-21代表のナトコ・ラチュキ(21)を獲得しました。リエカでプレーし、一昨シーズンは14得点、昨シーズンは9得点を挙げましたが、給与未払い問題などで昨季途中にチームを離脱、代理人である父プレドラグと共に新たなクラブを探しておりました。もし50%の試合に出場した時点で年俸は3万ユーロ。移籍した場合の移籍金はクラブ6割、ラチュキが4割となっています。既にハイドゥクのFWは8人と混戦状態にあり、彼はその中で最年少となります。
またキエーボがラパイッチ獲得に向けて話し合いを進めていたようです。先週金曜日に最終的な話し合いが行われたのですが、まだ結果については報じられていません。

7月29日にロベルト・プロシネツキの父ドゥロ・プロシネツキが大腸癌のため64歳で亡くなりました。ドイツで出稼ぎした際に愛息ロベルトが生まれ、シュツットガルト・キッカーズのキャリアスタートから常に彼の助言者となってきました。ロベルトとドゥロは父と息子を越えた関係にあり、18歳の時にブラジェヴィッチの確執でディナモからズベズタに移籍した際も父ドゥロの判断があってこそ。またロベルトが2002年にポーツマスからクロアチアへと戻って現役引退を示唆したのもドゥロの容態が悪化したからでした。10年前に癌を患いながらも、サッカーを常に愛し、彼も多くの人から愛されてきた人物だったようです。31日の葬儀にはディナモやザグレブの監督とチームメイト、ボバン、ヤルニ、シュケル、ラディッチら元代表の仲間達、またベオグラードからズベズタのジャイッチ会長も参列したとのことです。



● 2003年07月29日(火)  ハイドゥクvs.ザグレブ戦、オリッチ災難 No.12 
クロアチアリーグ第1節の残る一試合、ハイドゥク・スプリトvs.NKザグレブが日曜日に行われました。ハイドゥクは先日のスーパーカップで受けたカードがこの試合に活きるため、レッドカードを食らったアンドリッチ、ラチュニッツァ、それに累積警告ブーレが欠場。更に怪我でルカビナとミラディンを欠く厳しい状況下に置かれました。NKザグレブはピリポヴィッチが登録に間に合わないものの、プロシネツキを中心にフラニャ、ロヴレク、ジョロヴィッチというリーグ屈指の攻撃陣が初お目見え。2年前にザグレブをリーグ優勝に導いたクラニチャールも復帰しました。
試合はザグレブの攻撃が噛合わない中、ハイドゥクが優勢。左STが専門のヴコヴィッチを苦し紛れにアウトサイドのMFへ起用したのでずか、これが見事にはまり、守備だけでなく攻撃にも参加します。33分、右からのジョロンガのFKをGKストイキッチがこぼし、これをトゥルコヴィッチが押し込んでハイドゥクが先制。62分にはヴコヴィッチが2人のDFをドリブルで交わしてから、ペナルティエリアでフリーのブラトニャクへと戻し、これを彼が決めて2-0。ハイドゥクが2-0と勝利しています。

オリッチは日曜日にモスクワへと移動、到着後3時間後にはCSKAモスクワへと4年契約を結びました。しかし土曜から日曜の朝3時にかけて行われた話し合いは相当にすさんだものだったことがオリッチの口から明らかになりました。結局500万ユーロの移籍金のうち、ディナモが200万ユーロを要求したことが原因です。契約から行くと、ディナモは移籍金のうち15%の75万ユーロ+オリッチのレンタル料返還分75万ユーロの計150万ユーロを手にするはずでした。しかし1000万ユーロの移籍金の15%+レンタル料返還分を期待していたディナモは、200万ユーロを出さない限り彼の移籍を許さないと主張。オリッチは移籍金のうち50万ユーロを手にするはずが、結局ディナモが彼の取り分を奪ったことになりました。オリッチはNKザグレブ在籍時でも15万ユーロを稼いでいたのにディナモではわずか3万ユーロの給料しか貰えず、それにも相当な不満を持ってました。一時は自由移籍になるまで一年休業を口にしたのですが、最終的にはディナモのごり押しにフライトが迫ったオリッチと代理人マリッチはやられました。今後、ディナモとは裁判にて争うことになりそうです。誰一人ディナモ関係者で彼のフライトを見送る人は無く、オリッチは「最終的にはブラジェヴィッチ前監督と同じ運命を辿った。多くの失望と怒りをディナモに持って我々は去ることになったのだ」と苦々しくコメントを残しております。 



● 2003年07月27日(日)  クロアチアリーグ第1節 No.11 
土曜日にクロアチアリーグ第1節の4試合が行われました。そのうち私はディナモvs.ザダール戦をマクシミールで観戦してきました。
水曜日にマリボル戦を控えるディナモは、オリッチが移籍確定でチームを離れ、その代りに獲得したばかりのバルトロヴィッチをFWに起用。残りの選手はスーパーカップのハイドゥク戦と同じ構成です。ザダールはパスの出し手への当たりを強くしてミスを誘い、その結果ディナモは安易な前線へのロングパスが目立ちます。またDFのセドロスキを何度もオーバーラップさせて、クロスからヘディングで彼に合わせるというオプションを何度も披露、2バックになったところでザダールもカウンターを仕掛ける場面がしばしば。4分、12分とバルトロヴィッチが好機を迎えますが、シュートは枠の外へ。18分、クラニチャールの左30mのFKにセドロスキが触れるか触れないかのヘディングをしてそのままボールはネットに収まりディナモが先制します。その9分後に、カウンターからザダールが3-2の形を作りましたが、ミヤトヴィッチが冷静に寄せてからスライディングでクリア。前半は1-0で終わります。後半に入り、左MFのミキッチを変えてチョシッチを起用。47分、中央のクラニチャールから左のバルトロヴィッチ、そして再び中央フリーのミトゥへとボールが綺麗に繋がりますが、ミトゥのシュートはGKロギッチの正面。後半のディナモはプレッシャーの緩和から選手一人一人がキープでき、幾分と中盤のボール回しが滑らかになります。52分、ミトゥからの浮きパスを受けたクラニチャールがGKをかわしてネットに流し込み2-0とリードを広げます。喜びも束の間、55分にはザダールが右クロスからグデリがターンしてシュートを叩き込んで2-1。ディナモは63分、アギッチ−ミトゥ−ムイチンと鮮やかなボールタッチで繋ぎ、ムイチンがGKを交わしてシュートを決めて3-1。しかしザダールも70分にチョシッチのバックパスがセドロスキに当り、こぼれたボールをスラッツが決めて3-2と縮めます。見た目以上に結果は緊迫してましたが、ロスタイムにブラジル人FWダ・シルバが観客を湧かせました。トミッチからのパスを受けたダ・シルバが爪先のドリブルで2人を交わしてから、ペナルティエリア外から左足でミドルシュート。これがバーを叩いてからネットに沈む綺麗なゴール。観客はスタンディングオベーションでダ・シルバを祝福しました。結果は4-2のディナモの勝利。攻撃は合格点が与えられるものの、ディフェンスの連携、中盤から最終ラインへのマークの受渡しでは課題が見られ、速いカウンターを持つチーム相手には苦しめられるかもしれません。

オシエクは2部昇格のインケルと対戦。インケルは元ガンバの監督ヨシップ・クジェが現場復帰。闇ギャンブルで財産も名声も崩した彼が相当のモチベーションを持つ中、オシエクのブランコ・カラチッチ監督は「勝利が絶対命令ではない」と流すタイプ。オシエクはかつてリーグ得点王となったシュペハールとツビタノヴィッチという33歳ベテランコンビを軸に構成しております。11分に得たPKをシュペハールが決めてオシエクが先制。44分はブリャトのセンタリングの処理にGKとDFが衝突、こぼれたボールをブルキッ地が決めて2-0。58分、ラリッチのゴールでインケルも1点差に縮めますが、60分にツビタノヴィッチからシュペハールと渡り、2人をかわしてからゴールを決めます。76分にカトゥリッチのゴールでインケルも差を縮めますが、3-2でオシエクが勝利しました。
報道ではツビタノヴィッチがクラブの給料未払いに嫌気を差し、オシエクを去ることを口にしていると伝えられてます。

ヴァルテクスはアウェーのマルソニアと対戦。1部昇格を果たしたマルソニアがあるスラボンスキ・ブロッドは熱いサポーターが多いことで知られ、この試合は4000人の観客を集めました。マルソニアは9人の主力がプレーしなかったにも関わらず、GKヴィダコヴィッチ中心に守り切り、0-0のスコアレスドロー。スラベン・ベルーポとカメン・イングラッドの中位対決は、ボスニア代表マリオ・ドディクの2ゴールでスラベン・ベルーポが勝利しています。

インタートトカップ3回戦でチバリア・ヴィンコヴチがタンペレとホームで対戦。66分にラサーネンがCKから得点して0-1とチバリアが負けたものの、初戦で2-0と勝利したお陰で準決勝へとコマを進めました。対戦相手はドイツのヴォルフスブルグです。

土曜から日曜にかけてオリッチの移籍に関して、すったもんだの挙句、ようやく移籍が決定しました。500万ユーロの移籍金をどう配分するかが議題の論点でして、オリッチがディナモと契約した時点では85%がパスを所有するマルソニアへ、残り15%がディナモと決まってました。しかし移籍金がディナモの見積もった半額であったことから、ディナモは75万ユーロ+オリッチのレンタル料75万ユーロに加えて更に50万ユーロを要求。逆にオリッチは50万ユーロを優勝貢献料としてディナモから要求(契約より少ない額しかディナモより貰ってないため)。オリッチは「このような条件ならば、1年間どこでもプレーせず来年夏の自由移籍を待つ」とまでキレる始末。これにザグレブの元会長マルチンコヴィッチやハイドゥクの女性弁護士コシュタが話し合いに加わり、オマケにダヴォール・シュケルがイングランドから手頃なオファーを持ってきたなんて話が入って支離滅裂。よくお金の配分が判らないまま、CSKAモスクワへの移籍は正式に決まったようです。今日の11時半の飛行機でモスクワに去ることになりました。



● 2003年07月26日(土)  イェルコ・レコ心境を語る No.10 
昨日、ニヨンにてチャンピオンズリーグ予備戦3回戦の組合せ抽選が行われ、ディナモ・ザグレブとマリボルの勝者がディナモ・キエフと対戦することとなりました。
古巣のディナモ・ザグレブと対戦することになったディナモ・キエフ所属のMFイェルコ・レコはSportske Novosti紙のインタビューを紹介しましょう。
「興奮しているよ。最初は信じることが出来なくて、(ディナモ・ザグレブの)トゥリーナとミキッチに電話で確認したよ。私が愛するディナモの一つが落ちることになる。とはいえ、ザグレブで再びプレーしたいという私の願いが満たされるためには、ディナモ・ザグレブがマリボルに勝たねばならないがね。チーム関係者はオリッチがディナモ・ザグレブでプレーするかどうか聞いてきた。もしオリッチが我々に対してプレーしたならば、ディナモは恐ろしい攻撃力を持つ。しかし、オリッチが我々との対戦前にCSKAへと移籍したならば、我々にとって本選出場の確率は非常に大きくなるだろう。」
−現在のチーム状況は春と比べて良くないのでは?
「今、ディナモ・ザグレブと対戦したとしたら、ディナモ・ザグレブが勝ち進むチャンスは大きいだろう。しかし対戦は20日後ということを考えれば、私達のチームは完全になる。本選進出には問題はいと考えているよ。」
−ディナモ・ザグレブが優位な点は?
「ハイドゥクとの試合を(衛星放送で)見たが、彼らは力強く機能していた。とりわけ若い選手達、トミッチやダ・シルバなど。彼らのアドバンテージは初戦をキエフで対戦することで、そこで私達のチームを知ることが出来ること。しかしディナモ・キエフは豊かな伝統がある。常にチャンピンズリーグでプレーしており、我々が更に先へ進むことを期待されている。ディナモ・ザグレブには慰めとなるUEFAカップが残っている。」
−ドミトルリン、ペエフ、ビェルケヴィッチなど怪我人がいる。怪我人は20日後に間に合うのか?
「ビェルケヴィッチは最も大事な選手だ。彼は確実に間に合うだろうが、ドミトルリンとペエフは判らない。9月まで掛かるのでは心配しているよ。」
−古巣と対戦することになった君をチーム関係者はどのように見ているのか?
「今回の組合せは私へ脅しだね。彼らがどのように考えているのか判るし、自分が苦しむことがないよう恐れている。考えてくれ、自分の車にはディナモ・ザグレブの旗を飾っているのだから。しかし、ザグレブとの対戦にメンバーに入れるようこれからの20日間は人生において最高のサッカーをしなくてはならないと意識している。それが私の最大の願いだし、自身が満たされない状況にはなりたくない。なぜなら誰かが勝手に私を疑い始めるになんてことになりたくないからだ。」

ディナモのチーム関係者のコメントも紹介しましょう。
ディナモのユルチェヴィッチ監督
「2回戦が終わらないいうちに、3回戦のことを考えすぎることは良くない。マリボルを蹴落としても、難しくかつ避け難い相手が待っている。ディナモ・キエフは大きな伝統を持ったクラブだし、素晴らしいサッカースクールを持っていることで知られている。そして常にヨーロッパの大会に出場している。最初の試合がアウェーということはラッキーだろう。続けて、相手は満員のマクシミールで対戦することになるのだから。」
ヤスミン・アギッチ
「情報が私に届いた時にイェルコ・レコの親友であるトゥリーナが横にいたので、直ぐにイェルコに電話をしたよ。そして冗談を言い合った。トゥリーナはトレーニングで彼にゴールを割らせなかったことを思い出していたね。マリボルを倒すことが条件だが、私が思うにこの組合せは幸運があったと思う。ディナモ・キエフはアトラクティブだが、倒せない相手ではない。ラツィオやスペインのクラブと当たる方を恐れていた。キエフで初戦というのは素晴らしいし、両ディナモとも同じ力があると見ている。」

ディナモのイヴィツァ・オリッチの移籍はほぼ確実と見たユルチェヴィッチ監督は今日のザダール戦で彼を外すことにしました。代わりに先発が予想されるのはチバリアから移籍したFWムラデン・バルトロヴィッチ。オリッチは昨日、妻のナターリを連れてフランスのニースまで買物に出かけました。1日(!)で帰ってくるそうですが、行きのザグレブ空港でメディカルチェックのためインスブルックに行くトミスラフ・エルチェグとばったり会い、海外9クラブでプレー経験を持つエルチェグがオリッチに色々と海外でのアドバイスをしたとのことです。

リビアのアル・イティハドとの契約を今年1月に解除して以来、所属クラブが無かったFWイヴァン・ボシュニャクが金曜日にスパルタク・モスクワと4年契約を結びました。この2週間、ボシュニャクは同クラブのトレーニングに参加していたのですが、めでたく合格の運びとなりました。スパルタク・モスクワにはヴァルテクスからダニエル・フルマンが移籍しており、2人目のクロアチア人選手となります。



● 2003年07月25日(金)  オリッチの移籍はまだ不透明 No.9 
CSKAモスクワからのオリッチの移籍金は820万ユーロと報じられましたが、実際にディナモに届いたFaxでは500万ユーロで、残りの320万ユーロというのはオリッチの4年分の給料でした。これを受けてディナモは緊急で経営者会議を開いたものの、移籍金の額の低さに移籍合意をためらっております。ディナモは移籍金のうち15%を取ることになってまして(85%はマルソニア)、昨年のマルソニアからのレンタル料75万ユーロもちょうどペイ出来るのですが、ディナモもこの移籍で利益を得るために「1000万ユーロのオファーなら移籍可能」という契約の一文にこだわっているようです。土曜日にはCSKAの代表団がクロアチアにやってきて、ディナモ、マルソニア、CSKの間で話し合いが持たれます。じれた対応にオリッチ自身が随分とキレておりまして、「日曜日の飛行機でモスクワへと飛びたいよ。誰がモスクワへのフライトを止められるというのだ。BBBは世界最高のサポーターであったし、ディナモでのシーズンは素晴らしかった。しかし別れの時が来たんだよ。誰かが私に何か進言しようともそれは全く意味がない。クロアチアでのプレーはもう充分だ。そのモチベーションはもう無い。ザグレブ、ディナモと2シーズン続けてリーグ優勝を果たし、2年とも得点王そしてアシスト王にもなった。キャリアの更なる一歩を踏み出し、前へと進みたい。CSKAは理想的なクラブだ。なぜそれを禁じようとするのだ。進歩したいという私の望みを奪うのか誰なのか? 海外でプレーしたいという夢を壊すのは誰だっていうんだ」とコメントを残しています。
またオリッチは主要リーグではなくCSKAに移籍することに関して、「以前はイングランドか主要5ヶ国のリーグに移籍したいと願っていた。私の素質ならばそれらリーガでも満足なレベルだと思っている。しかしこのケースにおいてはCSKAモスクワは理想的なクラブだ。クラブは完全な野心があるし、モスクワは首都で巨大都市だ。そこが私に良いことは解っている。クラブの共同経営者がチェルシー会長のローマン・アブラモヴィッチ氏であるということを考慮に入れれば、イングランドに移れるかもしれないのだ。私の購入はCSKAの歴史上では最大の移籍であるし、ロシアでも最大のうちの一つであろう。TVカメラが私の到着を待って、空港からクラブまで付いて来ると聞いている。本当にモスクワへの出発に喜んでいるのだ」と語っています。ちなみにCSKAモスクワは現在、リーグ首位。旧ソ連時代は7度のリーグ優勝(5度のカップ戦優勝)を果たしてますが、ロシアリーグになってからはまだリーグ優勝はありません。昨季はロコモティブに次いで2位、カップ戦では優勝しました。
オリッチは土曜日のザダール戦に出場の可能性があり(本人は"必要ならば出るが、怪我だけを恐れている"とコメント)、またUEFAに送付したチャンピオンズリーグ予備戦対マリボルにも彼の名前を登録しております。またCSKAは同じラウンドでヴァルダル・スコピエと対戦する予定でして、もしオリッチがディナモの一員としてプレーしたと同時にはCSKAでの出場権利は奪われます。マリボルと対戦する水曜日までにこの移籍問題は完全決着する運びであります。

チバリア・ヴィンコヴチがインタートトカップの試合がある関係で、クロアチアリーグ第1節リエカvs.チバリアが昨日行われました。序盤はホームのリエカが決定機を作りましたが、後半に息切れ。83分にGKカリニッチがペナルティエリア内でラトコヴィッチを倒してしまいPKを与え、これをマロスラヴァッツが決めて0-1とチバリアが勝利しております。

移籍情報としては、かつて湘南ベルマーレでもプレーしていたMF/DFブランコ・フチカがNKザグレブと2年契約を結びました。フチカはベルマーレ、ウルサン・ヒュンダイののち、チャコベツ、ギョール(ハンガリー)でプレーしておりました。
今年前期まで広島でプレーし、ハイドゥクに戻っていたトミスラフ・エルチェグはイスラエルのハポエル・ペタフ・ティクバへと移籍が決定。メディカルチェックを済ませたのち、1年契約を結ぶそうです。移籍金はゼロ、年俸は15万ユーロとのこと。
またネナド・プラリヤがハイドゥクとの交渉の席に座っていますが、1999年にプラリヤがハイドゥクからレッジーナに移籍した際の20万ユーロが未払いであるため、まずはこれを解決した上での契約となるようです。またハイドゥクはシドニー・ユナイテッドから右MFのゴラン・タレブスキ(21)、シュトゥルム・グラーツからDFアント・ペトロヴィッチ(28)を獲得することになりました。

昨日、オーストリアリーグが行われ、オーストリア・ウィーンのイヴィツァ・ヴァスティッチが2得点の活躍でチームもブレゲンツに4-0の勝利。またグラーツァAKではクロアチア代表のマリオ・トキッチが自らの28歳の誕生日を祝うゴールをヘディングで決めてパスヒングに2-1と勝利しています。



● 2003年07月23日(水)  オリッチ、CSKAモスクワへ No.8 
2年連続クロアチア・リーグ得点王で最優秀選手のイヴィツァ・オリッチがCSKAモスクワに移籍することがほぼ合意に達しました。移籍金は820万ユーロ(約11億円)、4年契約で年俸は100万ドルです。代理人のドラガン・マリッチは昨日、ベルリンにてCSKAのイェフゲニ・ギネル会長と話し合いを持たれまして、今日にはディナモに書類が届き、27日には特別専用機でモスクワからオリッチを迎えに来るとのこと。もし金曜までにより良いオファーがイングランドから来るなら、そちらに行くものの現時点ではモスクワ行きがより現実的だとマリッチは述べています。またウルトラC的な話としては、契約のオプションとして1年後にチェルシーに移籍出来る話が付けられているようです。巷を賑わせているチェルシーの新会長アブラモヴィッチがCSKAモスクワの株主の一人であるのがその理由。移籍金額も含めて全てが眉唾みたいなお話ですが、ひとまず移籍先が決まって一安心といったところでしょう。

同じくディナモのDFゴチェ・セドロスキにイスラエルのハポエル・ペタフ・ティクバからオファーが来ていたのですが(移籍金35万ユーロ)、副会長マミッチがこれを拒否しました。もう一年契約が残っており、来季に移籍の可能性があるようです。イスラエル以外にもイングランド方面からコンタクトがあるようです。

ハイドゥク・スプリトに3年契約でMFアンドリヤ・バライッチ(30)が加入しました。代表キャップ3試合(97年キリンカップにも出場)を持つ彼は90年にもハイドゥクに所属しておりました。その後はヴァルテクス、スポルティング・リスボン、ハポエル・ベールシェバでプレーしております。またマッカビ・ハイファと契約が切れて自由選手となったMFネナド・プラリヤ、またMFダリエル・シャリッチもここに来てハイドゥク移籍が濃厚と伝えられています。

ヴァルテクスは昨季オシエクで11得点を決めたFWミラン・パブリチッチ(23)を獲得したばかりですが、更にディナモと契約が切れてフリーの身であったDFクリスティアン・ポロヴァネツ(23)を4年契約で獲得しました。サボルチュキの交通事故死、フルマンのスパルタク・モスクワ移籍、またフミッチの怪我でサイドプレーヤーが不足していただけに貴重な戦力となります。

昨季は15ゴールで得点ランクリーグ2位となり、ディナモからアストン・ヴィラへと戻ったFWボシュコ・バラバンですが、トップチームで良いプレーをしていたにも関わらず足首の故障が全治1ヶ月でチーム離脱。スカンジナビア遠征からも外されました。

昨日、ウクライナリーグ第3節が行われ、3人の代表選手がそれぞれ活躍しました。ディナモ・キエフのイェルコ・レコは28分に最初の得点を挙げてチームもアーセナル・キエフに3-0の勝利。またシャフタール・ドネツクのGKスティペ・プレティコサは三度零封に押さえ、いまだ失点がゼロ。そして60分に交替して初お披露目となったダリヨ・スルナはヴォロビエフのゴールをアシスト。ボリスフェン相手に1-0と勝利に貢献しました。



● 2003年07月23日(水)  オリッチの行き先は? No.7 
スーパーカップでも大活躍を見せたイヴィツァ・オリッチの移籍を巡って、"行くか""行かないか"の大詰めを迎えてきました。三者それぞれの様相がありまして、悲願のチャンピオンズリーグ出場のためにもオリッチを手放したくないディナモ・ザグレブの成金副会長ズドラブコ・マミッチ(本職は代理人)は、25万ユーロというクロアチアでは破格の年俸を提示。一方で、1ユーロでも高く売りたい素人代理人(本職はマルソニア会長)のドラガン・マリッチは何一つ話をまとめられないまま。オリッチがディナモと契約した条項に「1000万ユーロ以上のオファーが出た時に売却する」と書かれているのですが、その下に「もし彼のパスを持つマルソニアが満足するオファーであれば、オリッチはチームを去ることが出来る」と但し書きしてあるとのこと。代理人マリッチは「何にしろ私は満足する。もしイングランドでなければロシアだ。現在の困難なサッカー市場では500万ユーロ以上のオファーは素晴らしい額だからだ」と売ることだけに躍起です。昨季にユベントスやボルドー、デポルティーボ・ラコルーニャなどから来た500万ユーロを越えるオファーを安いといって全て潰した張本人であるわけですが……
マリッチの捕虜同然の身分であるオリッチは「マミッチが提示した年俸25万ユーロというのは特例で評価はするけど、国外でプレーしたい。オファーがある限り国外に出ると、マミッチ、マリッチ、私間の話し合いは済ませてある。もしこの先48時間以内(水曜日まで)にオファーが無ければ、ディナモについてだけ考えてプレーする」と語っています。また「ハイドゥク戦で見せたプレーに幸せを感じている。交替の際にサポーターが拍手で送ってくれた時("オリッチ、残れ!"のコールが起きました)、私の目には涙が浮かんだ。NKザグレブを離れる2シーズン前も同じことで涙した。プレシーズンマッチでは一点も取れてないが、既にリーグ戦に照準は合わせている。今季も充分にゴールを挙げられると判っているよ。それがイングランドであろう、ロシアであろうが、クロアチアであろうが同じだ。」とコメントを残しています。

昨日、ディナモに3年契約で加入したFWムラドン・バルトロヴィッチとMFアルビン・ぺラックの記者会見が行われました。バルトロヴィッチは「フランスやドイツからオファーがあったが、マミッチ副会長が提示したオファーはより具体的なものだった。ディナモという大きなクラブに来たことは自分を確立する機会かと思う。それは大きな挑戦だ。オリッチがいようといなくとも競争は激しいが、自分を信じなければここには来ていない」とコメントしています。小柄でテクニックのあるFWでして、もしJリーグに移籍させるならお薦めの選手であります。またJリーグから戻ってきたペラックは「日本では家族の存在が非常に欠けていたし、ノスタルジーに苦しめられた。日本のプレースタイルや考えでは私は進歩出来ないと判断した。私はまだ若いし、自身を確立したいという意思がある。」とコメントしています。

マッカビ・ハイファのクロアチア代表MFジョバンニ・ロッソがパナシナイコスに移籍する可能性が高くなったとイスラエルの新聞が報じています。かつて彼を指導したイツハク・シュム監督が指揮、またディレクターにはクロアチア人のヴェリミール・ザイエッツがいるのですが、もし彼を獲得するとなるとEU圏外選手の枠を越えてしまうので一人放出しなくてはならないそうです。ちなみにロッソにはフェネルバフチェを興味を示しているとのこと。逆にトルコの新聞ではパナシナイコスのFWゴラン・ヴラオヴィッチにベシクタシュがオファーを出したと報じられましたが、これには本人ヴラオヴィッチが否定しています。
ロッソとチームメイトであったMFネナド・プラリヤはマッカビ・ハイファから自由契約の身となり、今はイスラエルでクラブを探しているのすが、もし失敗した場合にNKザグレブに移籍となるようです。



● 2003年07月21日(月)  クロアチア・スーパーカップはディナモが勝利 No.6 
日曜日に行われたクロアチア・スーパーカップはディナモ・ザグレブが4-1とハイドゥク・スプリトを圧倒、昨年に引き続きこのタイトルを獲得。私もスタジアムに足を運び、この試合を観戦してきました。
週末は海へと行く人達が多く、ザグレブの町自体が閑散としているのですが、それも影響したのか観客も7000人に留まりました。最初の20分弱はコンパクトに中盤をプレスするハイドゥクがイニシアティブを握ります。20分に右サイドのミキッチがGKのヨジッチの位置を確認せず不用意にボールを戻してしまい、これにトゥルコヴィッチが詰めますがボールは無人のゴールに収まることなくバーの上に。しかし23分、ネレトリャックの左からのクロスにドルピッチが処理に失敗。フリーで構えたルカビナがボレーシュートを放ちハイドゥクが先制します。しかしこのシュートでディナモの選手達が目覚め、中盤でボールを集めてからオリッチを活かした攻撃に展開します。31分、クラニチャールの縦へのパスにオリッチがDFヴェイッチとヴコヴィッチを振り切ってエンドラインからグラウンダークロス。これをトミッチが押し込みディナモが同点に追いつきます。34分にはトミッチの20mの距離から、その2分後にはオリッチとのワンツーで抜けたムイチンが、更に2分後には爆発的な突破を試みたオリッチがシュートを放ちますが、どれもネットを揺することはなく同点のまま終了しました。
後半に入り、俄然ディナモの優勢が続きます。とりわけオリッチがいるハイドゥクの右サイドは崩壊に遭います。48分に再びオリッチがヴェイッチとヴコヴィッチの間を爆走、振り切ったのち1点目と同様の形で中央でフリーの形で上がったDFセドロスキが決めて2-1。52分にも全く同じ形を作りますが、今度はセドロスキがシュートミス。63分、トゥルコヴィッチの中央からのミドルシュートは枠を捉えますが、GKヨジッチが素晴らしい反応を見せます。74分、ディナモのペナルティエリアでミキッチがクルパンを倒したように見えましたが審判のべべクはノーホイッスル。そのままカウンターで、一旦パスを預けたブラジル人FWダ・シルバが誰もいないスペースへと入り込み、クロスにシュートを放って3点目。これに抗議したラチュニッツァは一発退場となります。更にアンドリッチも2枚目のイエローで88分に退場。2人少なくなったハイドゥクに対し、終了間際にはダ・シルバからの左からの折り返しに同じく途中交替のザホラが駄目押しの4点目を決めて、4-1とディナモがスーパーカップのタイトルを手にしました。
試合後、ディナモのユルチェヴィッチ監督は「お高く止まることは許されないが、我々は本当に良いプレーが出来たと思う。2人の退場者が出たことを考慮しなくても、正確なプレーに徹することが出来た。これはリーグ開幕を前にした特別良い序曲であった」とコメント。またハイドゥクのヴリッチ監督は「1-2とリードされた時に完全なPKが与えられるはずだったが、選手達が審判に抗議している際に3点目を食らってしまった。判定に文句をいいたくないが、試合結果には審判が直接影響を与えてしまったと言わざるを得ない」とコメントしています。またディナモの副会長マミッチはオリッチのパフォーマンスを見て「1000万ユーロ以下では売る気はない」と鼻息を荒くしました。
ザグレブでの一発勝負とあって、環境も判定もディナモ有利なのは確かだったのですが、ハイドゥクにはこのタイトルに賭けるモチベーションが低いように見えました。最初の2点はDFを責めるのは気の毒。今のオリッチに一度追い抜かれてから再び追い着けるDFは国内には見当たらないでしょう。あとディナモのニュージェネレーション、クラニチャール、トミッチ、ダ・シルバ、ザホラ、ドルピッチらも相応の力を見せました。戦力不足だった一昨シーズンはトップチームでプレー、トミッチとダ・シルバは昨季後半にインケルに貸し出されて経験と自信を積み、それが今となって開花した感があります。オリッチが離脱すればかなりの痛手ですが、今季のディナモは若き力が融合した面白いチームになることは間違いありません。

[試合結果](評価はSportske Novosti紙)
ディナモ・ザグレブ 4-1 ハイドゥク・スプリト
マクシミール・スタディオン(ザグレブ)、観客7000人
得点: 0-1 ルカビナ(23分)、1-1 トミッチ(31分)、2-1 セドロスキ(48分)、3-1 ダ・シルバ(76分)、ザホラ(90分)
ディナモ(3-4-1-2):GKヨジッチ6.5−DFドルピッチ6.5、ミヤトヴィッチ7、セドロスキ7−MFムイチン6.5、アギッチ6.5、トミッチ7、ミキッチ6−クラニチャール6(86分ポルトルガチュ-)−FWオリッチ8(81分ザホラ7)、ミトゥ6(67分ダ・シルバ7.5)
ハイドゥク(3-4-1-2):GKルニェ6.5−DFネレトリャック7、ヴェイッチ5.5、ヴコヴィッチ5−MFジョロンガ6、ラチュニッツァ6、アンドリッチ6、ルカビナ6(41分ブーレ5.5)−ツァレヴィッチ6−FWクルパン6(79分スコチブシッチ-)、トゥルコヴィッチ5(82分ブラトニャック-)
黄紙: アギッチ(22分)、アンドリッチ(22分)、ヴェイッチ(25分)、ダ・シルバ(71分)
赤紙: ラチュニッツァ(76分)、アンドリッチ(88分)
MOM: オリッチ

昨日、ディナモはチバリア・ヴィンコヴチのFWムラデン・バルトロヴィッチ(26)と契約を結びました。また同時にセレッソ大阪を解雇されたばかりのボスニアヘルツェゴビナ・ユース代表MFアルビン・ぺラック(22)もディナモと契約を結んでおります。ちなみに同じくセレッソ大阪を離れたアレン・スタネシッチはかつて所属していたフルヴァツキ・ドラゴヴォリャッツに戻っております。

インタートトカップ3回戦で、タンペレのアウェーで戦ったチバリア・ヴィンコヴチはユリッチとジュゲラのゴールで2-0と勝利を収めています。第2戦のホームは26日を予定しています。
20日、ヴィニャニというところで行われた第11回アンテ・ブルーノ・ブシッチ・トーナメント決勝でディナモ(Bチーム)とシロキ・ブリイェグ(BiH)が対戦。53分にCKからドマゴイ・アブラモヴィッチのヘディングシュートが勝ち越し点となり2-1と勝利しました。ディナモで育ち、期待されながらディナモを去ることとなったアブラモヴィッチですが、「私のディナモに得点を決めるという感覚は最高だ」とコメントを残しています。昨季はシロキで活躍したミルコ・フルゴヴィッチ(元ガンバ大阪)がヴォルフスブルグに移籍しており、このヘルツェゴビナの地にてアブラモヴィッチが新たな進展を見せることを期待しております。ちなみにシロキ・ブリイェグには日本バスケ代表スタッフの一員として先月10日余り滞在しました。人口3万人にも満たない街ですが、スポーツで街興しに成功した珍しい都市であります。



● 2003年07月20日(日)  今日、スーパーカップ No.5 
今日20日、昨季のリーグ優勝ディナモ・ザグレブとカップ戦優勝のハイドゥク・スプリトの両者でスーパーカップが行われます(20時キックオフ)。18日にヴァラジディンにてヴァルテクスも交えた45分×3のヘリャノヴィッチ・トロフィーが行われたのですが、この試合に備えて何人か主力を休ませました(優勝はヴァルテクス)。この試合を最後にディナモから移籍するとされるイヴィツァ・オリッチも出場の予定です。
これまでスーパーカップはハイドゥクが3度(92,93,94年)、ディナモが1度(02年)優勝しております(1995年〜2001年の間は行われず)。予想されるスタメンは、
ディナモ(3-4-1-2):GKヨジッチ−DFドルピッチ、ミヤトヴィッチ、セドロスキ−MFムイチン、アギッチ、トミッチ、ミキッチ−クラニチャール−FWオリッチ、ミトゥ
ハイドゥク(3-4-2-1):GKルニェ−DFネレトリャック、ヴェイッチ、ヴコヴィッチ−MFジョロンガ、ラチュニッツァ、アンドリッチ、ルカビナ−ツァレヴィッチ、ブーレ−FWトゥルコヴィッチ
今季のディナモの注目選手はMFアンテ・トミッチ。昨季はインケルにレンタルされていたディナモ・ユース出身の選手でして、攻撃・守備両面で中盤を仕切れるタイプの選手です。ハイドゥクですと新加入のトミスラフ・ルカビナ。ヴェネチアでの3年半は停滞気味でしたが、古巣を相手にどんな状況か図れることと思います。

同じく今日、インタートトカップ3回戦、タンペレ(フィンランド)vs.チバリア・ヴィコヴチが行われます。攻撃の要となるFWムラデン・バルトロヴィッチがディナモ移籍が確実となったために彼は遠征から外れたのが大きなマイナス面。26日の折り返しの試合も含めて勝利すれば次の準決勝の相手はヴォルフスブルグが濃厚とあって、TV放映権や入場料収入を得るためにもチーム関係者は躍起になっているようです。

○移籍関連
ブレシアで2年間プレーしていたMFアンソニー・シェーリッチは、今季は彼のパスを持つパルマにて始動しているそうです。
いまだ移籍先の決まらぬイヴッツァ・オリッチですが、チャールトンからテストを受けないかとのオファーがあったと言われ、代理人のドラガン・マリッチも昨日イングランドから帰国しましたが、本人の耳には何一つ正確なことが伝わってないとのこと。それにより、オリッチ自身はもし月曜日にイングランドのクラブからのオファーが正式に届かなければ、火曜日にもロシアのクラブに移籍すると決断しました。現在、スパルタク・モスクワとCSKAモスクワから両チームから正式オファーがありまして(移籍金500万ユーロ)、そのどちらかを選ぶことになりそうです。
同じように移籍先が決まらないミラン・ラパイッチですが、移籍先が最終的に決まらない場合にハイドゥクでプレーするという考えは無いことを口にしています。現在、彼は故郷スプリトでイタリアからのオファーを待っているところでして、現時点ではアンコーナ、またイングランドからトッテナム・ホットスパーが興味を示しているところです。


● 2003年07月19日(土)  ヴァスティッチのインタビュー記事 No.4 
16日付けのSportske Novosti紙に今年5月に名古屋グランパスを去り、オーストリア・ウィーンへと移籍したイヴィツァ・ヴァスティッチのインタビューが掲載されていましたので翻訳紹介します。
ちなみにクリストフ・ダウム監督のもとオーストリア・ウィーンは昨季のカップ戦とスーパーカップを制しており、ダウムがフェネルバフチェに去ったことから今季はホアキム・ロウ監督が就任。それに伴い7人の外国人選手がやってきました。そのうちの一人がヴァスティッチであり、またオーストリア国籍のクロアチア人GKジョエイ・ディドゥリッツァもアヤックスから移籍しています。

「準備期間中に我々が示した内容はチームの本当の実力を反映していない。勝ち点を巡る試合が始まったら、どれだけ我々が強いか見ることになるだろう。どのチームも我々を追いかけてくるのは判っている。なぜなら我々はチャンピオンだからだ。しかし、再び最高の地位に立つのは明らかだし、チャンピオンリーグ予選を通過するのも明らかだ。」

−オーストリア国民は、貴方が日本からは直ぐには戻って来ないだろうと信じていたのだが。
「私もそう思っていたし、そう望んでいた。しかし私をチームのビジョンに組み込もうとしない新たなスポーツディレクターがクラブへとやってきた。他の全ての人が私が残留することを望んでいたのだが、彼が自分の考えを推し進めることに成功してしまった。」

−シュトゥルム・グラーツ時代の監督でもあるイヴィツァ・オシムが率いるジェフ市原に移るのではと一時、話が出ていたが。
「彼のチーム(市原)は素晴らしくプレーし、一位を賭けて戦っている。上手くいっているのに、なぜオシムがチームをいじる必要があるのだ。それにジェフには既に枠いっぱいの3人の外国人を持っていたのだから。」

−チームメイトだったアンドレイ・パナディッチはもう一年日本に残ることになったが。
「彼は契約延長に値した。なぜなら一年を通して素晴らしくプレーしたからだ。彼はJリーグのディフェンダーで最も良い選手の一人であるのは確実だ。」

−貴方はシュトゥルムのスター選手であったが、今はオーストリア・ウィーンの選手だ。チームメイトからの嫉妬は感じるか? なぜなら貴方はわずかなお金のためにプレーする選手ではないのは間違いないし。
「クラブの誰もが私を温かく迎えてくれ、受け入れてくれた。オーストリアへの帰還に際してウィーン・パープル(チームカラーから来た愛称)のメンバーになったことは非常に満足している。なぜならオーストリア・ウィーンは私達の国では本当に大きなチームであるからだ。」

結局のところ、名古屋をチームから追い出したのは上田滋夢だったわけですねえ。5月に名古屋の練習を見にいった際にヴァスティッチに「貴方がここを去ることは非常に残念に思います」と声を掛けたら「To je zivot.」(それが人生さ)と淋しそうに口にしたのが印象的でした。退団が決まってからの活躍は彼が滋夢に見せた意地だったかもしれません。
オーストリア・リーグは今週水曜日に開幕。オーストリア・ウィーンはホームのケルンテン相手に1-2と負けてしまいました。ヴァスティッチはこの試合に出場、ちなみにケルンテンではスタンコ・ブバロとマリヨ・マリッチが出場し、マリッチが同点弾を挙げてしております。この試合にはクロアチア代表監督オットー・バリッチも視察、「ケルンテンの方が勝利に値したのだが、約2500万ユーロも補強に費やしたオーストリア・ウィーンがこれまでに悪いプレーをしているのか理解出来ない」とコメントしています。ヴァスティッチについた評価は2(6段階で数字が大きいほど良?)でありました。

○移籍情報
オリンピック・マルセイユの正GKだったヴェドラン・ルニェが昨季のリーグ覇者リヨンへと移籍することになりそうです。昨季のリヨンの正GKグレゴリー・クーペが会長と喧嘩したため移籍リストに載せられ、マルセイユが獲得することに。両チームのクラブが話し合い、交換トレードの形になったようです。リヨンが提示した条件にOKを出せば、移籍が決定となります。
前回書きそびれたのでずか、ディナモ・ザグレブのGKトミスラフ・ブティナはクラブ・ブルージュに4年契約で移籍しております。

○ビシュツァン、ショコタらがプレー
17日に行われた練習試合1FCケルンvs.リバプール戦で、イゴール・ビシュツァンがセンターバックとして90分フル出場しています(3-1で勝利)。またパナシナイコスvs.ベンフィカ戦ではトミスラフ・ショコタが前試合の4得点に続き、この試合でも後半出場で1ゴール(2-1でベンフィカ勝利)。現在ベンフィカの第一ストライカーとなっているそうです。この試合の前半には今季からパナシナイコスの一員となったシルビオ・マリッチが出場。あとゴラン・ブラオヴィッチは軽い怪我のため出場しておりません。






● 2003年07月18日(金)  移籍情報、などなど No.3 
○オリッチの移籍先はチェルシーか?
現在、イングランドの某クラブと交渉中のイヴィツァ・オリッチの代理人ドラガン・マリッチは、彼の移籍交渉は順調に進んでいるとものの今週中には結論が出ないと述べています。来週の頭にはオリッチが契約のためにイングランドのクラブへと向かうらしいのですが、ディナモの副会長マミッチはそのクラブはチェルシーではないかと口にしています。

○アンコーナ、ラパイッチにオファー
現在、フェネルバフチェでの未払い金交渉のためトルコにいるミラン・ラパイッチですが、今季からセリエAに上がるアンコーナからオファーが届いているようです。これまでサンプドリア、ボローニャ、ウディネーゼからオファーがあると報じられましたが、全て実現せずに終わっています。

○ダリエル・シャリッチ、古巣のリエカが獲得希望
パナシナイコスとの契約が切れた元代表のシャリッチに古巣であるリエカが獲得を希望、チームディレクターのロミッチ氏と話し合いがもたれました。しかし金銭面の条件でシャリッチを満足させることは難しいものの、もし彼が国外でプレーするまでの腰掛とする考えがあるのなら加入が実現するそうです。

○ペテルナッツ、サラゴサとの契約破棄を拒否
元代表FWアレン・ペテルナッツはサラゴサの監督のパコ・フローレスから戦力外とされ、契約の破棄を申し出されましたが、ペテルナッツはそれを拒否しました。彼は2004年6月までの契約が残っておりますが、昨年の出場は1試合のみに留まっております。

○ベッカム、対クロアチア戦欠場へ
8月20日にイスプイッチで予定されている親善試合イングランドvs.クロアチア戦ですが、エリクソン監督がマドリッドに慣れる時間を与えるためデビット・ベッカムを欠場させる考えがあることを述べています。イスプイッチで初の代表試合ということもあって、既に試合のチケットは60分で完売したそうです。

○クロアチアU-18代表、日本へ
ノヴォセラッツ総監督率いるクロアチアU-18代表が15日に日本に到着、新潟で開催される第7回ユース国際大会に出場しております。16日に福島県高校選抜、18日に日本代表U-18、19日にアルビレックス新潟と対戦し、21日に決勝があります。23日にはクロアチアがW杯でキャンプを張った十日町の高校選抜チームをやり、25日に帰国予定です。 



● 2003年07月18日(金)  ディナモvs.パルチザン戦で大乱闘 No.2 
16日、スイスのクリエンスにて4クラブ対抗のアクア・カップ決勝が行われ、ディナモ・ザグレブがパルチザン・ベオグラードと対戦しました。戦後の両者の初対戦はチャンピオンズリーグ予備戦でして、第一戦はベオグラードにて0-1と敗れたものの、第二戦は満員のマクシミール・スタジアムにてマリッチ、ツビタノビッチがそれぞれ2ゴール、そしてビドゥカが得点を決めて5-0と勝利。その時の異常なまでの盛り上がりは今でもファンの間で語り草になっています。今回はその再現とばかり、ザグレブからはBBB27人がバスで乗り込み、またスイスに多く住む両民族のサポーターが駆け付けました。トーナメントの初戦では移籍が進められているオリッチがチーム作りを考慮して欠場したものの、決勝がパルチザン相手となると事情が変わって出場が決定しました。
先月も水球のヨーロッパ選手権(開催地スロベニア)の決勝でクロアチアとセルビア・モンテネグロが対戦し、決勝で敗れたクロアチアのサポーターが大騒動を起こしたばかり。今回はそれぞれのリーグ覇者が対戦するということで大騒動が予想されましたが、予想通り起こってしまいました(苦笑)
試合開始前から両サポーターが街やスタジアムの外で喧嘩を始めまたものの、これは一人が病院に担ぎ込まれる程度に終わります。20時のキックオフ以後、約20分間は問題なく試合は進みましたが、25分にディナモのDFドルピッチがボールの競り合いでFWイリエフの頭を叩いてしまい、イリエフも殴り返したのちスタッフも入り乱れて乱闘。その中で揉み合ったMFクラニチャールとMFドゥリャイの二人がレッドカードで退場となります。その直後にはパルチザンの監督ローター・マテウスがディナモのベンチに来てユルチェヴィッチ監督らに暴言を吐き、続いてGKコーチがディナモのアシスタントコーチと取っ組み合いを始めます。10分ほどで両ベンチの喧嘩が済んだのち試合が始まります。43分、MFミトゥのセンタリングにDFミヤトヴィッチがヘディングで決めてディナモが先制。その直後にディナモ・サポーターが喜びから柵を越えてピッチに乱入。収拾がつかないため、審判は45分に満たないまま前半を終了させました。
後半はGKの安全策としてサイドを変更しないままスタート。ディナモは前半よりも優位に試合を推し進めます。68分にミトゥが2点目を決めたのち、ディナモ・サポーターが発煙筒を焚き、ロケット花火を打ち上げ、ピッチに入って選手達を抱きしめたのと同じくして、逆サイドからパルチザン・サポーター(グロバリ)もピッチへと乱入。とうとう両サポーターの殴り合いが始まってしまいました。スイスの警官隊も少なかったため、抑えることは出来ないまま試合は終了。あちこちに血痕が残る激しい喧嘩だったようです。
ディナモはリーグ前の準備期間において6試合連続して練習試合に勝てず、ようやくトーナメント初戦の地元クリエンスに初勝利。チーム作りが不安視されていましたが、この勝利は大きな意味を持ちそうです。試合後、選手達には朝まで自由時間が与えられ、副会長マミッチからは報奨金が配られたとのこと。ユルチェヴィッチ監督は「このは我々にとって特別意味のある勝利であり、選手達は素晴らしくプレーした。パワーと見たことないような闘争心を示してくれた。このチームは個性を持っていることを全員が知っている。我々に対して特別なモチベーションを持つ相手とプレーしたからこそ、この成功はより大事なのだ」とコメントしています。
チャンピオンズリーグ予備戦の相手はお隣の国マリボル(7月30日初戦)。スロベニア人に対しても良い感情を持たないクロアチア人、とりわけディナモ・サポーターでありますので、またして大乱闘するのでは....と心配であります。

[試合結果]
ディナモ・ザグレブ 2-0 パルチザン・ベオグラード (68分試合中断)
クレインフェルド・スタディオン(スイス、クリエンス)、観客2500人
得点: 1-0 ミヤトヴィッチ(43分)、2-0 ミトゥ(68分)
ディナモ: GKヨジッチ−DFセドロスキ、ミヤトヴィッチ、ドルピッチ(54分チェサール)−MFミキッチ、トミッチ、アギッチ、ムイチン−FWミトゥ、オリッチ  監督ユルチェヴィッチ
パルチザン: GKラダコヴィッチ−DFザヴィシッチ、ジョルジェヴィッチ(61分オグニェノヴィッチ)、マルバシャ、ウェスト−MFドゥリャイ、イリッチ、ルザサ(58分ドルロヴィッチ)、チャカール−FWイリエフ、デリバシッチ(37分ラドンチッチ)  監督マテウス
黄紙: クラニチャール(7分)、チャカール(17分)、ドルピッチ(34分)、セドロスキ(60分)
赤紙: クラニチャール、ドゥリャイ(25分)



● 2003年07月16日(水)  移籍情報 No.1 
新たに設けたページではクロアチアのサッカーニュースを随時まとめていく場とします。自由に一行レスが付けられる形にしましたので、コメントがありましたら書いて下さいね。

まずは現時点で判明している主なクロアチア選手の移籍状況を簡単に紹介します。もし新たな情報がありましたら教えて頂けると助かります。現在の傾向としてはクロアチアの選手が東欧、とりわけウクライナへと流れております。クロアチア選手の西側諸国における評価が低いこと、またEU圏外枠に引っ掛かることがまず第一の要因です。財政難に陥っているクロアチアのクラブとしては早く売らなくて経営がもたないことから、例えば現代表のプレティコサとスルナは二人揃って200万ユーロでシャフタール・ドネツクへ移籍、幾分と買い叩かれた感がありますね。しかし選手にとってすれば、幾分と高額な給与が手に出来ること(例えばスルナなどは、出場や得点などで細かく給与を規定してきたカイザースラウテルンよりも、年俸50万ドルで出場機会のあるシャフタールを選びました)、また所得税も13%(他国では約40%)と安いということが魅力。ディナモ・キエフに移籍したイェルコ・レコやサブリッチが活躍していることもあり、クロアチア人選手の評価がウクライナで上がると共に同国への流出はまだまだ加速するものと思われます。
また2年連続リーグ得点王になったイヴィツァ・オリッチは、現在彼の代理人であるドラガン・マリッチ氏(彼を所有するクラブ、マルソニアの会長)が去年と同様に少しでも高く値を付けるところへとフラフラしており、今はプレミアの一クラブと話し合っています(ボルトン、サウサンプトンあたりか?)。もしこれも合意に達しなければ、現在最高額の500万ユーロを提示しているCSKAモスクワに行くのではと推測されています。

[国内→国外]
GKスティペ・プレティコサ :ハイドゥク・スプリト→シャフタール・ドネツク(5年契約)
MFダリオ・スルナ :ハイドゥク・スプリト→シャフタール・ドネツク(5年契約)
MFシルビオ・マリッチ :ディナモ・ザグレブ→パナシナイコス
MFダニエル・フルマン :ヴァルテクス・ヴァラジディン→スパルタク・モスクワ(2年契約)
MFゴラン・ブライコヴィッチ :リエカ→アーセナル・キエフ
FWボシュコ・バラバン :ディナモ・ザグレブ→アストン・ヴィラ(レンタル終了)
FWドマゴイ・アブラモヴィッチ :チバリア・ヴィンコヴチ→(ディナモ)→シロキ・ブリイェグ(3年契約)

[国外]
DFボリス・ジブコヴィッチ :バイヤー・レバークーゼン→ポーツマス(3年契約)
DFスティパン・トマス :コモ→ヴィツェンツァ (レンタル終了)
MFニコ・コバチ :バイエルン・ミュンヘン→ヘルタ・ベルリン
MFユーリツァ・ヴラニェシュ :バイヤー・レバークーゼン→シュツットガルト(2年契約)
FWサーシャ・ヴィエラノヴィッチ :キエーヴォ→(コモ)→ペルージャ(1年レンタル移籍)

[国外→国内]
MFロベルト・プロシネツキ :オリンピア・リュブリャナ→ザグレブ(1年契約)
DFヨシップ・ブラト :ブルサシュポール→リエカ
MFレナート・ピリポヴィッチ :ケルンテン→ザグレブ
MFトミスラフ・ルカビナ :ベネチア→ハイドゥク・スプリト
FWトミスラフ・エルチェグ :サンフレッチェ広島→ハイドゥク・スプリト
FWアントニオ・フラニャ :ブルサシュポール→ザグレブ

[国内]
GKヴラジミール・ヴァシーリ :ザグレブ→ヴァルテクス・ヴァラジディン(4年契約)
DFアンドレ・ミヤトヴィッチ :リエカ→ディナモ・ザグレブ(契約3年)


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