2004年10月2日、JR東日本は東海道新幹線の開通40周年記念に、東海道本線につばめ号を復活運転させた。つばめ号というのは、新幹線ができる前に東京−大阪間を走った電車特急。今回の復活運転では品川→名古屋(2日)、名古屋→品川(3日)を走った。使用された電車は583系のオリジナル車両だった。
しかし新幹線の記念行事がなぜ在来線上でなされたのだろうか?583系が選ばれた理由も知らないが、色が新幹線と同じだ。「狭い日本、そんなに急いでどこへ行く」と言われて久しいが、今の新幹線では記念列車を走らせる余裕もなさそうだ。今回つばめ号は、7時間かけて東海道線を走ったそうだが、スローライフが提唱されつつあるので、在来線の東名直通列車を走らせてみるのもおもしろいかもしれない。
東名直通というと高速バスがあるが、高速バスは少しばかり遅いだけではなく渋滞に遭うことがある。そしてわずかながら居心地が良くない。高速バスというもの席から離れられないのも一因であろう。
東海道本線というと普通列車での乗り継ぎも僕はやったことがある。在来線で出せる速度では、特急といえども普通列車に毛の生えた程度でしか走れまい。浜松−米原の新快速は、特急並みのスピードで走り回る。よほどいい車両を投入しない限り特急料金を取る資格は無いだろう。「東海」号の車両ぐらいでは東京−静岡ぐらいは良くても、とても東名間は。ところで、最近の新幹線は臨時列車もろくに走らせられないような多忙なので、いっそのこと東名直通の列車は、新幹線の「速さ」に対抗した楽しい列車にしたらどうか。ドイツに行った時のことを思い出す。ドイツでは都市間はかなりの割合を飛行機に奪われていた。しかし在来線急行列車インター・レギオでの旅行は楽しいものだった。インターレギオの車両は個室が半分くらいと、日本のような座席車が半分、一等車(日本でのグリーン車に相当だが、この車両の存在は単に元・貴族の優越感情をくすぐるためだけのもの。日本でも東京の普通列車のグリーン車が元・貴族向けだそうだ)も別にあって、軽食車もある。
名古屋−東京間というと日本を代表する線区なので、今のように楽しみに欠けるままにしておくわけには、いきません。戦前の如き展望車付とか、ラウンジカー付とか、そういう列車が必要でしょうね。
この583系入場につきまして、はないさんから次のような情報をいただきました。
「名古屋駅に583系が乗り入れたというのはすばらしいことだと思います。
で、583系が使用された理由ですが、
現役時代のつばめで使用された車両は、客車、151系、485系、583系。
このうち、JR東日本にオリジナルの状態で現存するのは583系のみですから。
ただ、相当くたびれてたのが残念ですね。
まあ、南秋田所の(一応)保留車だから仕方ないか。
仙台区の修繕車は6連なので迫力に欠けるし。
実は、最近の動向を見ると修繕車6連より保留車9連の方が稼働率が高かったりする。」
追加(11・3)「東日本にオリジナルの状態で残っているのは583系のみと書きましたが、青森所の白鳥/つがる用A3編成が国鉄特急色でした。ここに訂正させていただきます。
もっとも、モノクラス6連で両端クハが1000番台なので、いずれにせよ「つばめ」の復活運転には不向きですね。」